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日本商人の源流:中世の商人たち(教育社歴史新書) [本(日本史]

nihon_shonin.jpg 『日本商人の源流:中世の商人たち』
佐々木銀弥(国史学)
教育社歴史新書(1981)


中世には商人は身分ではなく、
他の身分のまま商業を営んだ
京の桂女、大原女など女性商人の活躍
寺社身分の神人の商人
売子、商僧と呼ばれる山伏商人

平安時代の子女の教養のための読み物、
往来物、『新猿楽記』、藤原明衡、11世紀

京を市場とする近郊行商人たちの多くは供御人身分
都下りの水銀商人、駄馬100匹以上の大商隊

町人と商人の違い。
都市地域に居住するのが町人、それ以外が商人

酒屋。自家で醸造した酒を直接その店頭で販売
室町時代の京都の酒屋。豪商、柳酒屋、姓は中興、六星紋のトレードマーク
次ぐのが梅酒屋

京の三長者。後藤、茶屋、角倉
16世紀の長者、沢村、佐野、本阿弥、大沢、天文法華一揆のリーダー
角倉了以の父、角倉宗桂、明で医術を学ぶ、酒屋、高利貸し、帯の売買
薬種売買の外郎氏=宇野氏、菓子ういろう
尾張の商人伊藤惣十郎、伊藤松坂屋の始祖

堺の今井宗久、倉庫問屋業、
鉄砲火薬の製造販売の死の商人にして茶人、風流人

博多商人。鉱山業と貿易の神屋氏、酒屋質屋と貿易の島井氏
神屋寿貞、石見銀山の発見
練貫酒の島井氏
天下の三名器。初花、新田、楢柴の肩衝
島井氏は楢柴の肩衝を所有

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度4/5

身分としての商人は江戸時代からかな。
今井宗久、死の商人にして風流茶人ってなかなか凄いな。

・今日の一言(本文より)
室町時代には桂女の風姿が評判になり、桂女の風情が京の町衆の風流踊りの出し物にされるほどであった。
무로마치시대(室町時代)에는 가츠라메(桂女)의 모습이 화젯거리가 되어 가츠라메의 모습이 교토 거리사람들의 풍류춤의 상연물이 될 정도였다.
室町时代的桂女子的姿容受到大众的好评,桂女子的样子甚至被采用到京都百姓的风雅舞蹈的节目。
In the Muromachi period the style of the Katsurame became so famous, the people in Kyoto chose to dress like the Katsurame when they perticipate in the Furyu dance.

タグ:佐々木銀弥
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