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法然上人のご生涯と真実他力の思想 [本(仏教]

『法然上人のご生涯と真実他力の思想』
山西俊享(浄土宗、美術史学、国語教師)
白馬社(2011)


天台宗と真言宗の和解は平成21年のこと
円仁の念仏三昧、常行三昧

弟弟子の法蓮房信空、法然の遊学に従う。師の叡空も許可
信空は円頓戒を叡空と法然から受けて戒師の地位を継承
20代後半から30代前半は国内の遊学

慈眼房叡空は法然上人を
自分の正式な後継者たる天台宗の僧侶と認めたから、
黒谷と白川の本房および一切経を譲った

遊蓮房円照1139-1177
熊谷直実や親鸞を法然上人に引き合わせたのは聖覚

衆生の念仏力を重視する融通念仏
一人のねんぶつは衆人に、
衆人の念仏はひとりに通じて速疾往生が成就する。
これが他力の融通念仏
南無阿弥陀仏に抑揚高低の曲譜をつけて繰り返し詠唱する。良忍上人が節をつけた
善恵房證空。法然の一番弟子、天台教学を学ぶように勧める
式子内親王と以仁王は同母

無智とはごく一般的に仏教教理についての知識がないこと
七万遍念仏により地想観、日想観、水想観を行じる
『選択集』は厳重に秘匿されてはいなかった
明遍の『摧邪輪』は『選択集』の趣旨を理解しないまま批判している
幸西は破門されていない
親鸞は聖覚法印の紹介で入室、1201年
親鸞の父は幼いときに亡くなったのではない。源頼朝の親族
カントは自分には厳格だったが、弟子には結婚を勧め常識的で寛容な人だった
法然批判の貞慶、地蔵講式で悪人正機、
地蔵菩薩は善人よりも悪人をまず救済する、を表明

安楽房尊西、中原師広、美声の人、才能豊かで達筆、
慢心により『選択集』執筆を交代

親鸞流罪の原因は高声念仏の指導者だから。浄土信仰と音曲の関係
流罪対象者は一人一人別の理由
法本房行空と成覚房幸西は一念義のため

親鸞も笠間時朝の支援を受ける
勝尾寺の法門。往生の条件の三心は阿弥陀仏が衆生のために用意したもの

親鸞は善恵房證空に会って法然晩年の言葉を知り京都へと移る
浄土真宗と西山義の教義に共通点が多いのはそのため

慈円の「とりたてて奇瑞はあらわれなかった」は皮肉ではない。単に理を述べた

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度4/5

歴史考証に詳しく、面白い。
『唯心鈔』『黒谷源空上人伝』を書いた聖覚1167-1235は専修念仏の弾圧側に
親鸞は弾圧を激しく非難するが聖覚を尊敬しているのはなぜなんだろう。
本当に弾圧した側にいたのかな、疑問を感じる。

・今日の一言(本文より)
この絵図は法然上人の生涯を極彩色の絵と、それぞれの場面を説明する詞で表現した巻物で、全四十八巻からなり全長五百四十八メートルに及ぶ大絵巻です。
이 그림은 법연상인(法然上人)의 생애를 화려한 색감의 그림과 각각 장면을 설명하는 글로 표현한 두루마리이며, 전48권으로 이루어진 전체 길이 548미터에 달하는 큰 그림 두루마리입니다.
这幅图是用色彩斑斓的画和说明各个场面的文章来表现法然上人的一生的卷轴组成,一共四十八卷,全长达五百四十八米的大画卷。
This scroll contains drawings which express the life of Saint Honen painted with rich colours and writing accompanying each scene for explanation. It is quite a large scroll having 48 volumes and a collective length of 548m.

タグ:山西俊享
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