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日光東照宮の謎(講談社現代新書) [本(日本文化]

『日光東照宮の謎』
高藤晴俊(神道学、東照宮の神職)
講談社現代新書(1996)


家康はわが国の平和永続のための守護神
国家鎮護の神として祀られることを望んだ

江戸時代を通じて、
例幣使が派遣された神社は、
伊勢神宮と日光東照宮だけ

朝鮮通信使や琉球慶賀使の日光参詣
左甚五郎の眠り猫、
神厩の見ざる言わざる聞かざるの三猿
彫刻の総数は5173体

費長房の彫刻では本人はおらず空を見上げる三人が彫られている
遊ぶ子供の姿は天下太平のシンボル

龍の爪は三本。中国は五本、朝鮮と琉球は四本
獏は鉄や銅を食料とする。武器を食べる軍縮の象徴
仁獣の麒麟。草の芽も虫も踏まない

眠り猫は平和のシンボル。
嵐なす輩は絶えて大御代は、眠り猫ある宮居尊し。

菊の露を飲んで不老不死になった菊慈童
楊桃は家康の好物か
薔薇は年に何度も花をつけるから長春花
常世国との交通手段が鶴

グリ紋の逆向きの魔除けの逆柱
逆柱は一本ではない
建物を崩壊から護る呪術

仮殿相の間の天井の唐花の文様が一つだけ向きが他と異なること、
唐門の扉の綿板の地紋が一カ所だけ乱れていること、
重塔が五層目のみ扇垂木になっていること

絵画部門担当は狩野探幽

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

中国の故事の彫刻が多い。
全体に儒教色が強いみたいだ。

・今日の一言(本文より)
日光東照宮の三猿は、物心がつく時期には、悪いことをみたり、聞いたり、話したりしないで、素直な心のまま成長せよ、という教育論なのです。
닛코도쇼구(日光東照宮)의 세 마리 원숭이는 "철이 들 시기에는 나쁜 것을 보거나 듣거나 이야기하지 말고 순수한 마음 그대로 성장하라"는 교육론입니다.
日光东照宫的三只猴子(三猿)体现了一种教育论:孩子开始懂事的时候,不看、不听、不说坏事,保持纯朴的心长大。
The three monkeys in Nikko Toshogu express the educational theory which says not to let see, hear, or say bad things when children are reaching the age of reason so they can grow with a sincere heart.

タグ:高藤晴俊
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