SSブログ

日本手話と日本語対応手話(手指日本語):間にある「深い谷」 [本(手話/聴覚障害]

『日本手話と日本語対応手話(手指日本語)』
木村晴美(ろう者)
生活書院(2011)


手指日本語は日本語の変種

中途失聴者は音声日本語だけで話し、
相手は手指日本語で話す。
手を動かすのは健常者

2009年デンマークでの乳児の人工内耳装着率は98%
現在のNHKの手話ニュースは日本手話
NMM=非手指標識=表情による機能語

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度2/5

官邸発の記者会見についた手話通訳のほとんどは日本手話でなく手指日本語だったと、不満げに述べるが、
そもそも日本手話より手指日本語の使用人口の方が多くないだろうか。それなら手指日本語を使うのが当然ということになる。

手指日本語を先に覚えると日本手話に影響するとしてダイレクトメソッドで教えるべきというが、全体としてマイナスの影響が多いと言えるか疑わしい。

ダイレクトメソッドがあらゆる言語学習において非効率なのは既に証明されている。にもかかわらずダイレクトメソッドを推すネイティヴが多いのは、自分が主導権を握りたいという欲求を隠しているに過ぎないのである。ネイティヴは日本語能力が相手より劣るからね。

・今日の一言(本文より)
手話講習会で教えられている手話は、聾者がふだん用いるような手話ではないことが多いのです。
수화강습회에서 가르치고 있는 수화는 청각 장애인이 평소 사용하는 수화가 아닌 것이 많습니다.
手语讲座教的手语,大多不是聋人一般用的手语。
Often the sign language taught in the sign language classes is not the sign language that the deaf normally use.

タグ:木村晴美
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。