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〈文法が基礎からわかる〉日本手話のしくみ [本(手話/聴覚障害]

『〈文法が基礎からわかる〉日本手話のしくみ』
岡典栄(手話通訳、言語学)
大修館書店(2011)


http://www.bbed.org/com/
手話は手の形、位置、動きの組み合わせで言葉をつくる
手話は基本的に利き手であらわされる
動くとき両手の手形は同じ。両手の動きは対称的か同一になる
名前の濁点や長音は無視する
手話もリエゾンがある
程度は表情で表す
肯定のうなずき、疑問の目の見開き、否定の首ふり

手話の語彙には大きく分けてCLと固定語彙がある
動詞の動きは一回、名詞は二回反復もある
指文字+名詞で新しい語彙。シ+建物=施設
名詞+指文字の新しい語彙。弁護+シ=弁護士
日本手話の基本語順は日本語と同じSVO
見えない、聞こえないには否定詞によらない固有の単語がある
目の見開きとあごひきで~ですか?の疑問文
疑問詞の疑問文では疑問詞は文末に。首を小刻みに横に振る
手話では目上の人に肩書きで呼ぶことはない
受け身は文末の指さしで作る
手話の使役は<AわかるB>という構文をとる
条件節は眉上げで
未来形は来るという動詞の助動詞化した形を使う
結婚しているは「結婚+終わる」

2011年、聾学校で手話は教えられていない
性別の代名詞に敏感
箸で食べる、パンを食べる、カレーを食べるは別の動詞
新幹線で行く、車で行く、飛行機で行くは別の動詞
動詞は手段を含むものが多くある
口型で感情表現のニュアンスを付け加える
口をとがらせるのは不満ではなくまったく差し支えないの意味
名前という手話は、関東では拇印を押すしぐさ、関西では名札が語源

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度4/5

手話の文法がよくわかる良書。

・今日の一言(本文より)
たとえば、「原さん」は一般的に「腹さん」、「佐藤さん」は「砂糖さん」と表現します。
예를 들면 "하라 씨"는 일반적으로 "배 씨", "사토 씨"는 "설탕 씨"라고 표현합니다.
比如说,一般把"原先生"表达成"肚子先生","佐藤先生"表达成"砂糖先生"。
For example, Mr. Hara is generally referred to as Mr. Belly, and Mr. Sato as Mr. Sugar.

タグ:岡典栄
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