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阿頼耶識の発見:よくわかる唯識入門(幻冬舎新書) [本(仏教]

『阿頼耶識の発見』
横山紘一(仏教学、武道)
幻冬舎新書(2011)


ゼロに匹敵する大発見が阿頼耶識の発見
唯識思想は玄奘がもたらした

五識=感覚、意識=思考、
末那識=自我執着心、阿頼耶識=根本心

意識が阿頼耶識にある言葉の種子から
言葉を引き出して考える
蔵のような場所。阿頼耶識
自然、たとえば山は阿頼耶識が作りだし、
作りだした自然を阿頼耶識自らが認識しつづけている。

円成実性、すなわち完成された心を、また真如とも

(雨ニモマケズ)この詩には、
「他が先で、自は後」の精神に生きる人、
すなわち、菩薩の生き方が歌われています。

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度1/5

ものとことの違い、空間と時間の違い、
物質の現象の違いを理解していないことからくる誤解が多い。

「心は脳のはたらきによって作り出されたものである」が
脳科学者の一致した見解というが、事実ではない。
反対意見も多くある。

脳と心は関係的であり、二つは相互に原因となり結果となりうるというが、
完全に間違い。原因にも結果にもなり得ない。
脳は物質なので、いかなる結果にも原因にもなれない。論理的誤謬。

簡単に言うと、脳と心の関係は、東京ドームと巨人阪神戦の関係。
東京ドームは巨人阪神戦の原因ではない。
仏教的に言えば脳は心の"縁"に相当するのだ。


心の二層構造や煩悩のメカニズムを脳科学は説明できないというが、
これも間違い。
そもそもなぜ今の科学でできないと未来もできないと考えるのか。
過去に科学でできないと言われたことが次々と覆されているのに。

また科学の定義を二つ提示しているがいずれも間違いで話にならない。
科学史や科学哲学を勉強するべきである。

物とは心の中にあるのだ、心を離れては存在しないというが、
間違い。心は現象の中にある。
物は現象を切り出したもの。心こそ存在しないのだ。

時空を超えた非現象を認識できるようになるというが
もちろんならない。これこそオウム的危険思想である。

・今日の一言(本文より)
色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず。

諸行無常
是生滅法
生滅滅已
寂滅為楽

아름다운 꽃도 언젠가는 져버리거늘
우리가 사는 이 세상 누군들 영원하리
덧없는 인생의 깊은 산을 오늘도 넘어가노니
헛된 꿈 꾸지 않으리 취하지도 않을 테오.

Although its scent still lingers on
the form of a flower has scattered away
For whom will the glory
of this world remain unchanged?
Arriving today at the yonder side
of the deep mountains of evanescent existence
We shall never allow ourselves to drift away
intoxicated, in the world of shallow dreams.

タグ:横山紘一
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