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中世の思想:風狂と漂泊の系譜(教育社歴史新書) [本(仏教]

『中世の思想:風狂と漂泊の系譜』
吉田究(国文学)
教育社歴史新書(1981)


かぐや姫に求愛する五人の内、
阿部御主人、大伴御行、石上麻呂は同名の実在の人物。
壬申の乱を勝ち抜いた天武、持統朝の功臣
かぐや姫は罪により地上に流刑となったもの

「もののあはれ」とは周知のごとく、
本居宣長が『源氏物語』に見出だした思想である。

死は前よりしも来たらず、かねて後に迫れり。
西行は若き日の明恵上人にみずからの歌の秘密を語った

念仏の行者は、智慧をも愚痴をも捨、
善悪の境界をもすて、貴賤高下の道理をもすて、
地獄をおそるる心をもすて、極楽を願ふ心も捨て、
又諸宗の悟もすて、一切の事をすてて申念仏こそ、
弥陀超世の本願に尤かなひ候へ。

☆☆☆☆☆
難易度5/5 推薦度1/5

文章がメタファーだらけで、一冊まるまる詩みたい。

・今日の一言(本文より、西行)
ねがはくは 花のもとにて 春しなむ そのきさらぎの 望月の頃
どうかどうか、花のもとで春とともに死にたいぞ。それもまさに月と花との頂点の如月の満月のころにな。
원컨대 꽃 아래에서 봄에 죽고 싶다 그 2월 보름달 떴을 때.
I hope to die with flowers in spring, in February, under the full moon.
我愿在春天的花下死去,就在那二月月圆之时。

タグ:吉田究
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