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業と宿業(講談社現代新書) [本(仏教]

『業と宿業』
増谷文雄(宗教学、仏教学、浄土宗)
講談社現代新書(1971)


卯毛羊毛のさきにいるちりばかりも、
つくるつみの宿業にあらずといふものなし。親鸞

横超とは他力によって一挙に宿業を切断し、
一念須ゆのあいだに「新しき人」となる機微を言った言葉

業。身体、言語、意識による身業、口業、意業
父母所成、飲食所成、意識所成
宿業は自分では知り得ない。誰にも変えられない
原罪と宿業の罪と同じ

解脱の境地に至ること6度も
そのたびに煩悩に取り付かれついに自殺したゴーティカ

むかひて愛語をきくは、おもてをよろこばしめ、こころをたのしくす。道元

阿頼耶アーラヤの原義は欲望
眼識、耳識、鼻識、舌識、身識、意識、
第七の末那識、第八の阿頼耶識
末那マノーは思量の意味
阿頼耶識=種子識

人々を殺してその指をとり、
それをつないで首飾りにしていたアングリマーラ指鬘外道

人あらたに生まれずば、神の国を見ること能わず。イエス
キリスト教と浄土仏教の信仰は因果の切断のうえに立っている
念仏には宿業を断つ力がある。

煩悩。キレーシャ。吉隷舎。内なる妨害者

機の深信、法の深信
百丈の石も船にをきつれば、万里の大海をすぐるがごとし。法然
はじめにわが身の程を信じて、のちにはほとけのちかいを信ずるなり。法然
機の深信がなくては法の深信もない

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度4/5

末那識、阿頼耶識、業、宿業の考え方は、
遺伝子とミームのスケール理論と考えると良いように思う。
阿頼耶識にある種子を、文化におけるミームと考えるのだ。

・今日の一言(本文より、イエス)
Unless one is born again, he cannot see the kingdom of God.
人あらたに生まれずば、神の国を見ること能わず。
人若不重生、就不能見神的國。
사람이 다시 태어나지 아니하면 하나님의 왕국을 볼 수 없느니라.

タグ:増谷文雄
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