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哲学入門(ちくま新書) [本(哲学思想]

『哲学入門』
戸田山和久(科学哲学、科学技術社会論)
ちくま新書(2014)


「ありそでなさそでやっぱりあるもの」こそ、
哲学がずっと考えてきた中心主題だ

存在もどきと唯物論的世界観を調和させる

ミリカン。意味するを本来の機能の一種と考えた

分析哲学と実験哲学
実験哲学は質問紙調査や心理学実験をする

他のようにもすることができた能力としての自由は、
ようするに過去の間違いから学び、
未来の行動を修正する能力に他ならない。

私が何をしようと100万年後には意味はない。
人生は無意味だ。
反論:100万年後は今の人生には無意味だから関係ない

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度2/5

ミリカンとデネットで2冊にした方がよかったと思う。
正直、ミリカンの議論は同意できない部分が多い。

機械が自分自身の問題をもつようになったとき心を持つという。しかし人間は自分自身の問題を持っているだろうか?持っているのは遺伝子ではないか?遺伝子は親から与えられる。すなわち、問題を持つのが自分自身かどうかは、心の有無に関係ない。

目的論意味論は意味が脳内に用意されているかのように扱うことで、間違いではないかと思う。

またスワンプ・トダヤマはもちろんトダヤマと同じ表象を持つと考えるのが正しい。著者の考えはおかしい。

特定の形の三角形ではなく三角形であることだけを意味する表象があるように思われるというが、そんなものはない。表象の場合は正三角形になる。表象は常に特定の形式を持つプロトタイプを示す。ただの三角形という概念はあるがそれは表象できず常にプロトタイプとして意識されるのだ。あるいは著者の表象という語の使い方は標準からずれているというべきか?

デネットは、自由があるためには決定論が必要なのだ、としているが、全く同意する。

そもそも環境が自己なのであるということを認識すべきだ。と書いて、道元が全く同じことを言っているのを思い出した……

・今日の一言(本文より、ドゥルーズ)
philosophy is to create concepts.
哲学とは概念を創造することだ。
철학이란 개념을 창조하는 것이다.
哲学是创造概念的学问。

タグ:戸田山和久
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