浄土三部経講座 [本(仏教]
『浄土三部経講座』
坪井俊映(仏教学者)
浄土宗(2002)
紀元前後の西北インドで阿弥陀仏信仰
生老病死の四変化を四苦とするのは人間のみ
法然。24歳のとき南都で
法相宗蔵俊、三論宗寛雅、華厳宗慶雅に学ぶ
親鸞の三経差別と三経一致。
無量寿経は第十八願、
観経は自力諸行往生の第十九願、
阿弥陀経は自力念仏往生の第二十願。
三経一致はすべてが第十八願とみる
竜樹。仏説に五種あり。仏弟子乃至変化の説
中国の960部の仏典の270部に阿弥陀仏と極楽浄土
阿弥陀仏は第55番目の仏
修行に酬われた仏だから報身の仏
善悪にとらわれない生まれつきの念仏を説く
無量寿経では五逆は往生できないが
観経はできるとしていること
曇鸞は五逆と謗法の二重と考え、
善導は宣言しての抑止と考えた
善導の浄土変相図は当麻曼陀羅の原図
観想中に黒雲黄雲白雲があらわれて太陽を隠せばそれは煩悩
法然上人は阿弥陀経を毎日、唐音、呉音、訓読で読んだ
浄土の距離は十京光年
浄土は菩薩のための道場
☆☆☆☆☆
浄土宗の僧侶のための本……かな?
・今日の一言(本文より、法蔵菩薩)
心から念仏する者たちすべてが往生できるまで私は仏にならない。
If people sincerely prays to Amida Budda but they can not go to Pure Land, I will not be Buddha.
진심으로 염불하는 사람들이 모두 왕생할 수 있을 때까지 나는 부처가 안된다.
假使所有由衷念佛的人们还不往生,我就不成佛。
『浄土三部経〈下〉観無量寿経・阿弥陀経』
中村元(インド哲学)
岩波文庫(1990)
観無量寿経は子供に幽閉されたイダイケ夫人に
観想の方法を解説したもの
浄土は輝くもので満ちた世界
夜に三度、昼に三度、天上のマンダーラヴァの花の雨を降らせる
阿弥陀仏信仰の鼓吹者龍樹
極楽浄土が黄金だらけという皮肉
あらゆる見事な宝石でつくられた牢獄に入ることなかれ
極楽浄土は男性のみ。女性は男性に生まれ変わる
極楽は風が吹いて心地よい。
洗濯と乾燥に手数がかからない。
暑い地方の発案
阿弥陀仏と西方極楽浄土の信仰は
本来の仏教にはなかった
観無量寿経は浄土宗で、
無量寿経は浄土真宗で、
阿弥陀経は時宗で尊重された
『浄土三部経〈上〉無量寿経』
中村元(インド哲学)
岩波文庫(1990)
極楽=幸あるところ
大河と木々と鳥と宝石に満ちた浄土
食べ物を食べる必要はない
かの仏国土には、火とか、月とか、
太陽とか、遊星とか、星宿とか、
星群とか、暗黒とか、闇とかいうような
名称をつけて表現することも全くない。
また、夜とか昼とかいう名称をつけて表現することも全くない。
無量寿経22節
☆☆☆☆☆
明暗を示すものがないとしているが面白い。
『浄土三部経の真実』
坂東性純(板東報恩寺住職)
日本放送出版協会(2010)
一仏を念ずるは諸仏を念ずるなり
仏とは「はたらき」をあらわす動詞
智慧=般若を具象化した勢至菩薩
慈悲を具象化した観音菩薩
アーナンダはサンスクリット語で喜び
疑経:父母恩重経、仏説盂蘭盆経
無量寿経:
過去未来現在の仏が思いを通じあっている。
仏の境地においては過去現在未来はない
時間を飛び越えた境地が三昧の境地
サウロが気絶して起きあがったとき
別の人格に変わりパウロになった
子供を失ったキサゴータミー
師は
あなたの構想する世界は
あなた自身で見定めるがよいとその願いを退ける
四十八願の分類
1-11:浄土の人々について。
12-20:あらゆる人々を救うこと。
21-48:限りなく悟りを求めること
光明=智慧の象徴
寿命=慈悲の象徴
仏の三不能:
因果の道理を変えることはできぬ。
すべての人を救い出すことはできない。
縁なき衆生は度し難し。
貪欲の餓鬼。怒り憎しみの修羅。無知の畜生
菩薩の法式:
罪を悔いる心。功徳を随喜する心。転法輪を乞う心
仏法には明日という事はあるまじき。蓮如
阿闍世。アジャータシャトゥル:未だ生まれざる前の怨み
韋提希は美貌の阿難のファン
金は色が変わらない、変わらない法、仏をあらわす
因果関係は前後
縁起はもちつもたれつ
☆☆☆☆☆
仏陀、悟りを得たものには、
時間というものがないということ
ここに生死を超える要点がある。
坪井俊映(仏教学者)
浄土宗(2002)
紀元前後の西北インドで阿弥陀仏信仰
生老病死の四変化を四苦とするのは人間のみ
法然。24歳のとき南都で
法相宗蔵俊、三論宗寛雅、華厳宗慶雅に学ぶ
親鸞の三経差別と三経一致。
無量寿経は第十八願、
観経は自力諸行往生の第十九願、
阿弥陀経は自力念仏往生の第二十願。
三経一致はすべてが第十八願とみる
竜樹。仏説に五種あり。仏弟子乃至変化の説
中国の960部の仏典の270部に阿弥陀仏と極楽浄土
阿弥陀仏は第55番目の仏
修行に酬われた仏だから報身の仏
善悪にとらわれない生まれつきの念仏を説く
無量寿経では五逆は往生できないが
観経はできるとしていること
曇鸞は五逆と謗法の二重と考え、
善導は宣言しての抑止と考えた
善導の浄土変相図は当麻曼陀羅の原図
観想中に黒雲黄雲白雲があらわれて太陽を隠せばそれは煩悩
法然上人は阿弥陀経を毎日、唐音、呉音、訓読で読んだ
浄土の距離は十京光年
浄土は菩薩のための道場
☆☆☆☆☆
浄土宗の僧侶のための本……かな?
・今日の一言(本文より、法蔵菩薩)
心から念仏する者たちすべてが往生できるまで私は仏にならない。
If people sincerely prays to Amida Budda but they can not go to Pure Land, I will not be Buddha.
진심으로 염불하는 사람들이 모두 왕생할 수 있을 때까지 나는 부처가 안된다.
假使所有由衷念佛的人们还不往生,我就不成佛。
『浄土三部経〈下〉観無量寿経・阿弥陀経』
中村元(インド哲学)
岩波文庫(1990)
観無量寿経は子供に幽閉されたイダイケ夫人に
観想の方法を解説したもの
浄土は輝くもので満ちた世界
夜に三度、昼に三度、天上のマンダーラヴァの花の雨を降らせる
阿弥陀仏信仰の鼓吹者龍樹
極楽浄土が黄金だらけという皮肉
あらゆる見事な宝石でつくられた牢獄に入ることなかれ
極楽浄土は男性のみ。女性は男性に生まれ変わる
極楽は風が吹いて心地よい。
洗濯と乾燥に手数がかからない。
暑い地方の発案
阿弥陀仏と西方極楽浄土の信仰は
本来の仏教にはなかった
観無量寿経は浄土宗で、
無量寿経は浄土真宗で、
阿弥陀経は時宗で尊重された
『浄土三部経〈上〉無量寿経』
中村元(インド哲学)
岩波文庫(1990)
極楽=幸あるところ
大河と木々と鳥と宝石に満ちた浄土
食べ物を食べる必要はない
かの仏国土には、火とか、月とか、
太陽とか、遊星とか、星宿とか、
星群とか、暗黒とか、闇とかいうような
名称をつけて表現することも全くない。
また、夜とか昼とかいう名称をつけて表現することも全くない。
無量寿経22節
☆☆☆☆☆
明暗を示すものがないとしているが面白い。
『浄土三部経の真実』
坂東性純(板東報恩寺住職)
日本放送出版協会(2010)
一仏を念ずるは諸仏を念ずるなり
仏とは「はたらき」をあらわす動詞
智慧=般若を具象化した勢至菩薩
慈悲を具象化した観音菩薩
アーナンダはサンスクリット語で喜び
疑経:父母恩重経、仏説盂蘭盆経
無量寿経:
過去未来現在の仏が思いを通じあっている。
仏の境地においては過去現在未来はない
時間を飛び越えた境地が三昧の境地
サウロが気絶して起きあがったとき
別の人格に変わりパウロになった
子供を失ったキサゴータミー
師は
あなたの構想する世界は
あなた自身で見定めるがよいとその願いを退ける
四十八願の分類
1-11:浄土の人々について。
12-20:あらゆる人々を救うこと。
21-48:限りなく悟りを求めること
光明=智慧の象徴
寿命=慈悲の象徴
仏の三不能:
因果の道理を変えることはできぬ。
すべての人を救い出すことはできない。
縁なき衆生は度し難し。
貪欲の餓鬼。怒り憎しみの修羅。無知の畜生
菩薩の法式:
罪を悔いる心。功徳を随喜する心。転法輪を乞う心
仏法には明日という事はあるまじき。蓮如
阿闍世。アジャータシャトゥル:未だ生まれざる前の怨み
韋提希は美貌の阿難のファン
金は色が変わらない、変わらない法、仏をあらわす
因果関係は前後
縁起はもちつもたれつ
☆☆☆☆☆
仏陀、悟りを得たものには、
時間というものがないということ
ここに生死を超える要点がある。
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