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仏教、本当の教え:インド、中国、日本の理解と誤解(中公新書) [本(仏教]

『仏教、本当の教え:インド、中国、日本の理解と誤解』
植木雅俊(仏教研究家)
中公新書(2011)


ヴィナヤでは釈尊も托鉢していたのに
中阿含経では托鉢当番から外れる。
弟子に対して釈尊は善知識=善き友人と称し、
弟子も君あるいはゴータマさんと呼びかけていた

インド仏教では国王を泥棒と同列に見ていた

国王といえども一切衆生の恩を受けている。
政治はその報恩のために行われるべきである。
アショーカ王

女性の哲学者=尼僧の活躍
男性出家者に限定された十大弟子
世界で初めて女性の自立と財産権を認めたのは釈尊ではないか
夫は妻に五つのことで奉仕しなければならない。漢訳ですべて削除
「檀那」はお寺にお金を差し出す。
「旦那」は給料をもらってきて、奥さんに差し出す。
一切は男に非ず、女に非ず
観音の女性化が起きたのは中国

インドでは動物と人間は大して変わりないと見られている
草木不成仏。
草木はもともと成仏しているのだから、改めて成仏する必要はない。

東南アジアの僧侶は酒を飲まないがタバコは吸う

中村元先生の最終講義。死の淵の昏睡状態で45分。
これから講義を始めます。体の具合が悪いのでこのままで失礼します。

日本国憲法の第八十二条は短歌で表現されている
お釈迦さまも詩人であった

過去は現在の記憶、未来は現在の予測、あるのは永遠の現在のみ

☆☆☆☆☆
翻訳の問題点の指摘が多い。

中国では天命を受けた帝王に民衆は服従するべきものとされ、
平等と慈悲を説く仏教と対立した。
これは単純すぎる。
民意が天意と考えるのがふつう。平等はないが慈悲はあったと思う。

・今日の一言(本文より、道元)
私、生きる、時間、世界は同じものを異なる方向から見たときに見えるものである。
나, 삶, 시간 그리고 세계는 같은 것을 다른 방향에서 볼 때 보이는 것들이다.
"我"、"活"、"时间"和"世界"是从不同的方向看同一个东西的时候所看见的东西。
I, life, time, and the world are all the same thing when seen from different directions.

タグ:植木雅俊
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