法然の編集力

『法然の編集力』
松岡正剛（日本文化研究、工作舎の設立者）
NHK出版（2011）

1990年頃から法然の革命性が浮上

念仏で往生できるのは
阿弥陀仏がそのように選択したから

篇目を見て大意をとる
目次だけでだいたいのことが理解できる

私には相承血脈の法もなければ、
面授によって口訣された証拠もないのだ。

選択集は話されたものを弟子が筆記
法然自身が書いたのは
選択本願念仏集 南無阿弥陀仏 往生の業には念仏を先とす

法華経を転読しても極楽浄土に生まれるはず。公胤
絵図の大原問答に法然が描かれない謎

源智の結縁文の四万六千人の名簿にエソ370人。
蝦夷と見られる。東北の人も帰依していた

浄土教のなかに、
屈葬からそのまま常世に行けるような縄文的感覚を見いだす
現実主義者法然と理想主義者道元
日本の水平な他界観

空海の三密加持。身密、口密、意密。法然は身密、
意密を捨てて口密をやろうとした
黒谷で密教的な修行をした

悪人とは自分の中の悪に気づいた人
ユングの四位一体説。神＝父、イエス＝子、聖霊、サタン＝悪
一神教では信仰をもつ者はみな善人。信仰を共有しないものは悪となる

仏教はつねに永遠を見ている。人間の生き死には関係ない

☆☆☆☆☆
確かに編集だね法然は。
それと読書力という意味でも法然は凄いのだ。

・今日の一言（本文より、法然）
書籍は目次を見るだけでだいたいのことが理解できるものだ。
서적은 목차를 보는 것만으로도 대충 알 수 있는 법이다.
看了目录就知道书里的大部分的内容。
The gist of a book can be understood just by looking at the table of contents.

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