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遺伝子の不都合な真実: すべての能力は遺伝である(ちくま新書) [本(生物学]

『遺伝子の不都合な真実: すべての能力は遺伝である』
安藤寿康(行動遺伝学、教育心理学)
ちくま新書(20122012)


人間の能力や性格など、
心のはたらきと行動のあらゆる側面が
遺伝子の影響を受けている。

一卵性双生児も指紋は違う
年齢が上がるにつれて遺伝の影響は大きくなる
環境こそが私たちの自由を制約している

収入の42%は遺伝
教育投資の効果は10%

遺伝行動学は自由競争な能力主義に再検討を求める
遺伝的に優れていたのに努力のおかげと考えて
利益を独占する権利があると考える人たち
遺伝的に優れた人は遺伝的に恵まれない人を助けなければならない

☆☆☆☆☆
グールドの因子分析批判や
サトウタツヤ、鈴木光太郎のバート事件紹介の批判もある。

遺伝子について言うと差別として取り上げる人がいるが、
これは全く逆で遺伝子や生物学がわからない人こそが
差別を広げてしまうのだ。

・今日の一言(本文より)
自由で平等な社会は遺伝子を乗り越えるのではなく、遺伝子と調和してこそ実現する。
자유롭고 평등한 사회는 유전자를 극복하는 것이 아니고 유전자와 조화해야만 실현할 수 있다.
自由平等的社会,不是克服遗传基因,而是调和遗传基因来实现的。
Free and equal society will be realized by harmonizing with genetics, not by overcoming genetics.

タグ:安藤寿康
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