ルポ 仏教、貧困・自殺に挑む

『ルポ 仏教、貧困・自殺に挑む』
磯村健太郎（朝日新聞記者）
岩波書店（2011）

ブータンには花屋がない

粥の鉢をもってひとさじずつ病人の口もとに運ぶ聖の姿。
明偏僧都が見た夢

聖徳太子の悲田院
光明皇后の施薬院
非人に食料を与えハンセン病者の施設を作った叡尊
悲田院を再建した忍性

遺骨を海にまいたりする自然葬などお墓にこだわらないというのは、
自分を覚えていてくれる家族がいたり、
仕事などで自分の痕跡を残せる人の発想だ。

人それぞれが自分を超えた絶対的なものを感じることが大事
自殺対策に取り組む僧侶の会
相手のつらさを全部引き受けるのはむしろ傲慢
釈尊は自殺について価値判断をしていない

在野の哲人小阪修平
善魔にならないように。正義の顔をした善魔。
ひとりよがりの正義を振りかざす人

お寺はコンビニの二倍近くある

☆☆☆☆☆
インターネットは善魔の巣窟だと思う。

・今日の一言（本文より）
悩みの相談を聞いていると、相手に寄り添うためでなく、つい自分が納得し安心したいために理由を知ろうとしてしまう。
고민 상담을 듣고 있을 때 상대의 이야기를 수긍하면서 들어야 하는데 무심결에 자기가 납득하고 안심하고 싶어서 이유를 캐물고 만다.
听人说烦恼的时候，不由得询问理由，不是为了让烦恼者心里依靠自己，而是为了想让自己明白放心。
When I listen to a person's problem it is not to give them sympathy, but because I want to solve the problem and ease my mind I unintentionally try to find the reason for the problem.

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