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時(KAWADEルネサンス) [本(物理/天文]

『時(KAWADEルネサンス)』
渡辺慧(理論物理学)
河出書房新社(2012)


物理学者による哲学的時間論。

アインシュタイン:
物理学者である自分たちにとっては、
取り返しのつかない死、
不可逆の死というものは存在しない。
だから悲嘆にくれる必要はない。

観測がエントロピーを増大させる。
観測の瞬間が唯一の不可逆の過程である。

横書きを縦書きにすると本が安くなる。

本当にお腹が空いてたまらなくなるまで決して物を口にしない。

時間と空間は分離できない。
時間はその中に空間を含んでいる。

哲学とは哲学者という国籍を有する人々が
哲学語という国語で書いたり読んだりする文章のこと。
科学とは実験室と武器製造工場とを連絡する実用的提言の集まり。

物理学で現在に相当する概念は観測である。

エントロピー増大は観測ということの統計的処理による。

物理的時間は純粋持続の空間への投射であり、
空間的広がりによってのみ測量可能となる。

ベルクソン:
私の心の状態は時間の道を進みながら持続を拾い集めて連続的に肥っていく。
意識は同一の状態を二度通過するは不可能。
我々の持続は不可逆。

・今日の一言(本文より)
Is there any end to this circle?
この円に終わりがありますか?
이 원에 끝이 있습니까?
这个圆有终点吗?

タグ:渡辺慧
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