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先月読んだ外国語の本 [語学学習記録]

『最有本事的皇帝:内圣外王』
雷振
北京时代华语图书(2012)


(最も有能な皇帝:内圣外王)
光武帝の解説伝記の最終巻。隗囂、公孫述討伐と内政の話。本のムードは知的生き方文庫みたいな自己啓発書ふうに書かれている。

内容には間違いも多く、陰麗華と虞延について年齢を勘違いしている。陰氏とあるので陰麗華と思ったらしいが、陰麗華は陰貴人、陰皇后、陰太后で陰氏になるわけないんだが……

馬武の自首発言や来歙が雲台の二十八or三十二将に入れなかった理由も理解していない。

(中国語多読42冊目。2012.08.31読了。)


『데리다 & 들뢰즈: 의미와 무의미의 경계에서』
박영욱(社会哲学)
김영사(2009)


(デリダ&ドゥルーズ:意味と無意味の境界にて)
韓国の大学の教材かな。歴史上の思想家を二人を比較し、対話させることで、わかりやすく紹介する知識人村シリーズの一冊。韓国はフランス語翻訳が多いせいか、日本語の本よりもずっとわかりやすく紹介されている。二人の独特の用語の解説もわかりやすい。

(韓国語多読56冊目。2012.08.27読了。)


『세상을 바꾼 여인들』
이덕일(作家)
옥당(2010)


(世の中を変えた女性たち)
高句麗と百済の建国の母ソソノ、聖徳女王、善花姫、千秋太后、申師任堂、許蘭雪軒、論介、姜氏、金萬德、羅蕙錫の簡単な絵本伝記。絵がとても前衛的で子ども向きの絵本と思えないのだが……

(韓国語多読55冊目。2012.08.17読了。)


『꽃신:김소연 동화집』
김소연(作家)
파랑새어린이(2008)


(花飾りの靴:キム・ソヨン童話集)
中編童話が3編。李朝を舞台に、士大夫の家の少女と貧しい少女、卵売りの少女と行商人の青年、炭焼売りの少年と流刑になった士大夫との交流を描く。イラストが美しくてかわいい。

(韓国語多読54冊目。2012.08.15読了。)



『나:내가 잊고 있던 단 한 사람』
정채봉(作家)
코리아하우스(2009)


(私:私が忘れていたただ一人)
大人向け寓話作家、詩人の短編集。自身の癌体験のエッセイもある。著者は実際に癌で早くなくなっている。心洗われる一冊。

(韓国語多読53冊目。2012.08.11読了。)



『Gone with the Wind』
Margaret Mitchell(作家)
Pan Books(2008)


(風と共に去りぬ)
有名なベストセラー。登場人物の設定と描き方が素晴らしく、ストーリーも息をつかせぬ展開で非常に面白い。高飛車で自分勝手な勘違い毒舌女スカーレット・オハラだが、美人で礼儀正しく責任感が強いという見事なアンバランスさが面白い。振られた腹いせに恋敵の兄と結婚したり、金目当てで妹のフィアンセを奪ったりする。しかしその恋敵を命がけで守る羽目になったりもする。

レット・バトラーやアシュレ・ウィルクス、メラニー・ハミルトンなど人物の描き分けが素晴らしい。

千ページあるので読むのはかなり大変。黒人や下層白人の英語がなまっていて意味がわかりにくい。黒人の描き方が現代的には相当に問題であると考えられている。

(英語多読43冊目。2012.08.08読了。)



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