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人間とは何か-チンパンジー研究から見えてきたこと [本(生物学]

『人間とは何か』
松沢哲郎(比較認知科学)
岩波書店(2010)


人間とチンパンジーの全ゲノムの塩基配列の違いは約1.23%。
ウマとシマウマは約1.5%。
だいたい同じ。

80万年前に分岐したチンパンジーとボノボの関係は
60万年前に分岐したサピエンス人とネアンデルタール人の関係。

高機能自閉症者と共通するチンパンジーの瞬間記憶。

ディスプレイの2点の近接して離れる表示
ヒトが通過と見るものをチンパンジーは反発と見る。

運動する多数の円から静止した円を発見する課題
運動がすべて同じの場合ヒトは速く静止円を発見するがチンパンジーは差がない。

チンパンジーの子供の作動記憶が人間の大人より優れているという。
直観像記憶はいわゆる作動記憶とは別ものではないだろうか?

チンパンジーの大人はよくできた線画でも何の絵が理解できない。
絵が理解できるのは人間だけなのだ。

・今日の一言(本文より)
京都大学霊長類研究所のチンパンジーは問題を解いてお金を手に入れ、それを自動販売機に入れてお買い物をする。
교토대학 영장류 연구소의 침팬지는 문제를 풀어서 돈을 얻고/받고, 그것을 자동 판매기에 넣어서 쇼핑을 한다.
京都大学灵长目研究所的黑猩猩,解答问题得到钱币后,把钱币投入自动售卖机买东西。
Chimpanzees in the Primate Research Institute of Kyoto University solve a problem to get money and then put the coins into a vending machine to buy things.

タグ:松沢哲郎
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