英語喉 50のメソッド(CD付) [本(英語学習]
『英語喉 50のメソッド(CD付)』
上川一秋(教育社会学)
三修社(2007)
発音記号を使っておらずわかりにくい。
正直、本の内容は"と本"と考えて問題ないと思う。
ただ日本語と英語の発声の違いに"喉"の反響があることは事実で、
喉で響かせることでネイティヴに近い発音ができ、
故にこの本を信じる人が多いのだと思う。
英語ネイティブは日本語音を発音できるのに、
日本人には英語音がわからないという。
外人とわからないレベルの日本語を話す外人なんてほとんどいないし、
日本人の英語同様に英語ネイティブの日本語もダメ。
日本語の90%は口で響かせ英語は90%を喉で響かせるという。
この数字の根拠は何か?気持ちはわかるけども……
ネイティブの声は常にリラックスしているが、
日本語では喉を緊張させて喉ブレーキをかける
英語は喉ブレーキを使わないという。
著者の主張では日本語は各音節ごとに
声紋閉鎖していることになるが、
そんな事実はないようだ。
ちなみに中国語は声紋閉鎖をよく使い喉ブレーキが強く声も高いが、
発声は英語と同タイプである。
これはなぜか考えると面白いだろう。
著者は喉のリラックスが自然に英語のリエゾンを生むとしているが、
リエゾンのより強い韓国語は日本語と同じタイプの発声である。
日本語では舌や唇がポジションにつくと同時に音が始まり
ポジションが解けると同時に終わるが、
英語ではポジションにつく前から始まり
ポジションが解かれてから終わるという。
英語は間違い。英語はポジションについて少し遅れて始まり、
ポジションが解けても音は終わらない。
著者が始まりと思っているのは前の音の終わりの部分。
copyやtalkの母音は日本語のアと同じという。
さすがにそれはないだろう。
mは鼻音ではないという。
しかしどう聞いてもCDのネイティブの発音は鼻音が出ている。
日本語のツはt,s.uの3つの音からなる。
英語のth,ch,sh,zhは二つの子音を続けて発音したものという。
有り得ない。耳を疑う。
アクセントは些細な存在で意味に関係しないという。
アクセント位置で動詞と名詞が入れ替わる単語が
多数あると思うのだが……
<英語:アクセントのルール>
Ⅳ 綴りが同じでも、品詞によってアクセントの位置が異なる場合
を参照のこと。
Word Stress(Emily's Pronunciation)
このページは、アクセントの位置の解説や、
アクセント位置で意味が変化する文例など、
音声付きでわかりやすい。
CDの著者の発音を聞くとアクセントのある子音がとても弱い。
チャンクに一つリズムをとるストレスがあって
その子音が強くなるのがわかっていないようだ。
Sentence Rhythm(Emily's Pronunciation)
同じく、このページが音声付きでわかりやすいと思う。
The Stress-timed Rhythm of English(Language Matters)
これは図があって英語のストレスリズムがわかりやすいかも。
CDの著者の発音は、どこにでもいる英語の先生レベルだが、
最近のYouTubeで聴くとかなりうまいので、
その後、相当に練習したのではないかと思う。
この本は内容に問題が有りすぎるけども、
著者のYouTubeビデオは十分に発音の参考になると思う。
その発音を聞くと英語喉というより、ナレーション喉、声優喉って感じ。
ネイティヴは日常の会話やシットコムの会話では
もっと喉を緊張させて喋ってるしね。
ネイティヴは喉をリラックスさせているのではなくて、
喉の緊張度が一定しているのが真相だろう。
リラックスしているだけだと高い声がまともに出なくなる。
子音が弱いのも喉をリラックスさせているため
呼気の立ち上がりが弱いからであろう。
ネイティヴの発音が日本人とどう違うか知るなら、
『誰でも出来る!正しい英語発声法 』
重田勲(英語音声学、発音指導)
新風舎(2006)
をお薦めする。
喉での反響について音声学に基づいて解説してある。
・今日の一言(本文より)
Bento box lunches are special to Japan.
弁当は日本特有なものです。
도시락은 일본 특유한 것입니다.
盒饭是日本特有的东西。
上川一秋(教育社会学)
三修社(2007)
発音記号を使っておらずわかりにくい。
正直、本の内容は"と本"と考えて問題ないと思う。
ただ日本語と英語の発声の違いに"喉"の反響があることは事実で、
喉で響かせることでネイティヴに近い発音ができ、
故にこの本を信じる人が多いのだと思う。
英語ネイティブは日本語音を発音できるのに、
日本人には英語音がわからないという。
外人とわからないレベルの日本語を話す外人なんてほとんどいないし、
日本人の英語同様に英語ネイティブの日本語もダメ。
日本語の90%は口で響かせ英語は90%を喉で響かせるという。
この数字の根拠は何か?気持ちはわかるけども……
ネイティブの声は常にリラックスしているが、
日本語では喉を緊張させて喉ブレーキをかける
英語は喉ブレーキを使わないという。
著者の主張では日本語は各音節ごとに
声紋閉鎖していることになるが、
そんな事実はないようだ。
ちなみに中国語は声紋閉鎖をよく使い喉ブレーキが強く声も高いが、
発声は英語と同タイプである。
これはなぜか考えると面白いだろう。
著者は喉のリラックスが自然に英語のリエゾンを生むとしているが、
リエゾンのより強い韓国語は日本語と同じタイプの発声である。
日本語では舌や唇がポジションにつくと同時に音が始まり
ポジションが解けると同時に終わるが、
英語ではポジションにつく前から始まり
ポジションが解かれてから終わるという。
英語は間違い。英語はポジションについて少し遅れて始まり、
ポジションが解けても音は終わらない。
著者が始まりと思っているのは前の音の終わりの部分。
copyやtalkの母音は日本語のアと同じという。
さすがにそれはないだろう。
mは鼻音ではないという。
しかしどう聞いてもCDのネイティブの発音は鼻音が出ている。
日本語のツはt,s.uの3つの音からなる。
英語のth,ch,sh,zhは二つの子音を続けて発音したものという。
有り得ない。耳を疑う。
アクセントは些細な存在で意味に関係しないという。
アクセント位置で動詞と名詞が入れ替わる単語が
多数あると思うのだが……
<英語:アクセントのルール>
Ⅳ 綴りが同じでも、品詞によってアクセントの位置が異なる場合
を参照のこと。
Word Stress(Emily's Pronunciation)
このページは、アクセントの位置の解説や、
アクセント位置で意味が変化する文例など、
音声付きでわかりやすい。
CDの著者の発音を聞くとアクセントのある子音がとても弱い。
チャンクに一つリズムをとるストレスがあって
その子音が強くなるのがわかっていないようだ。
Sentence Rhythm(Emily's Pronunciation)
同じく、このページが音声付きでわかりやすいと思う。
The Stress-timed Rhythm of English(Language Matters)
これは図があって英語のストレスリズムがわかりやすいかも。
CDの著者の発音は、どこにでもいる英語の先生レベルだが、
最近のYouTubeで聴くとかなりうまいので、
その後、相当に練習したのではないかと思う。
この本は内容に問題が有りすぎるけども、
著者のYouTubeビデオは十分に発音の参考になると思う。
その発音を聞くと英語喉というより、ナレーション喉、声優喉って感じ。
ネイティヴは日常の会話やシットコムの会話では
もっと喉を緊張させて喋ってるしね。
ネイティヴは喉をリラックスさせているのではなくて、
喉の緊張度が一定しているのが真相だろう。
リラックスしているだけだと高い声がまともに出なくなる。
子音が弱いのも喉をリラックスさせているため
呼気の立ち上がりが弱いからであろう。
ネイティヴの発音が日本人とどう違うか知るなら、
『誰でも出来る!正しい英語発声法 』
重田勲(英語音声学、発音指導)
新風舎(2006)
をお薦めする。
喉での反響について音声学に基づいて解説してある。
・今日の一言(本文より)
Bento box lunches are special to Japan.
弁当は日本特有なものです。
도시락은 일본 특유한 것입니다.
盒饭是日本特有的东西。
タグ:上川一秋
コメント 0