4月に読んだ外国語の本 [語学学習記録]
韓国語能力検定ということで韓国語を中心に読んだら、中国語の本を一冊も読み終われなかった。
2011.04.29
『The Case of Abraham Lincoln: A Story of Adultery, Murder, and the Making of a Great President』
Julie M. Fenster(historian)
Palgrave Macmillan(2008)
(弁護士エイブラハム・リンカーンの事件簿:不倫と殺人の話と偉大なる大統領への道)
これは奇書である。ジョージ・アンダーソンの死に際して妻が殺人の罪に問われ、リンカーンが弁護士として弁護して無罪を勝ち取る。その事件の経過とその間のリンカーンの動向が完全に時系列に沿って展開する。ちなみにリンカーンが弁護を依頼されるのは200ページ目で、そこまで事件とリンカーンに接点がない。200ページまで延々と別々の話が数ページごとに交互に展開するのだ。編集者の頭は変だと思う。
英語多読32冊目(GDと幼児向け本を省き、児童向けはカウントすることにした)
2011.04.14
『[문고판] 우리역사 과학기행』
문중양(과학사)
동아시아(2008)
(文庫版 我らの歴史科学紀行)
韓国の科学史について今までの定説とは違った最新の分析を紹介している。印刷技術や、天文観測の機器、天文図、金属活字、測雨器、亀甲船、ハングルの誕生の話などの学術研究が詳しく紹介され非常に面白い。また文庫本で小さく値段も安いのがよい。
この本を読んで思い出したのが、ネットで流行ったコピペ。日本人と韓国人が留学して西洋人相手にお国自慢するが、日本人が自慢しなくても褒められるのに、韓国人が奇妙な自慢をしてみなに馬鹿にされるというもの。私はあれを読んですぐに、いかにも日本人の脳内妄想だなとしみじみ思った。韓国人なら金属活字、木版印刷、測雨器、ハングルあたりを言及しないはずがないからである。
韓国語多読32冊目。
2011.04.07
『돼지꿈 : 오정희 우화소설』
오정희(작가)
랜덤하우스코리아(2008)
(ぶたの夢:オジョンヒの寓話小説)
平凡の家庭の主婦の小さな逸脱を扱った小説。働いている女性は出てこない。小説の語彙はやはり難しい。
韓国語多読31冊目。
2011.04.02
『Sponsor 스폰서 2.0-연예계, 그 화려한 조명 뒤의 어두운 그림자!』
김동성(스포츠신문 연예 기사)
휴먼드림(2009)
(スポンサー2.0 芸能界、その華麗なる照明の裏の暗い影)
スポーツ新聞の芸能欄記者が韓国芸能界の裏話をイニシャルトークしたような小説。チャン・ジャヨン問題が気になって読んだが、この本はそのスポーツ新聞の芸能欄をただまとめたような内容で、女性を徹底して揶揄する方向性の本でちょっと気分の悪いものだった。
韓国語多読30冊目。
2011.04.02
『Harriet Tubman:The Road to Freedom』
Catherine Clinton(historian)
Back Bay Books(2005)
(ハリエット・タブマン:自由への道)
南部の奴隷を北へと逃亡させる地下鉄道の指導者ハリエット・タブマンの伝記。歴史の背景や関連する人物の描写も詳しく面白い。ハリエットの隠し子説というのもなかなか衝撃的だ。
英語多読31冊目(GDと幼児向け本を省き、児童向けはカウントすることにした)
●中国語 n と ng の発音再考
よく考えると n も ng も、舌先で閉鎖するか舌奥で閉鎖するかの違いで、結局口は閉鎖されるから音は鼻から響く。従って n と ng の音そのものはほとんど区別不可能なはず。ではどこで識別しているのかというと、
1. n は ng よりも母音部分が短い
2. n は舌を挟んでもいいぐらいに強調
3. n の方が鼻音の長さが長い
4. ng では鼻音に移行する直前が e の音になりその分だけ母音が長い
という違いではないかと思う。
●英語 L と R の発音再考
韓国語において外来語の語中の L の部分はㄹㄹを二つ使って쌍리을というべきものにする。R よりも強いことを差別化しているのである。
そこで気づいたのは、ならば、L R の違いは平音と濃音の違いに似ているのではないか?濃音は平音よりも音が高くアクセントがある。そして、英語の L R について調べるとこの法則がかなり当てはまる。
lightの L は確かに right の R よりも声が高いのだ。他の単語も同様である。まだ語中に登場する L R の場合、L のところに高い確率でアクセントがあるのに対して R ではアクセントがないことが多いのである。
・今日の一言
What number President is Lincoln?
林肯是第几任总统?
リンカーンは第何代の大統領ですか?
링컨은 몇 번째 대통령입니까?
2011.04.29
『The Case of Abraham Lincoln: A Story of Adultery, Murder, and the Making of a Great President』
Julie M. Fenster(historian)
Palgrave Macmillan(2008)
(弁護士エイブラハム・リンカーンの事件簿:不倫と殺人の話と偉大なる大統領への道)
これは奇書である。ジョージ・アンダーソンの死に際して妻が殺人の罪に問われ、リンカーンが弁護士として弁護して無罪を勝ち取る。その事件の経過とその間のリンカーンの動向が完全に時系列に沿って展開する。ちなみにリンカーンが弁護を依頼されるのは200ページ目で、そこまで事件とリンカーンに接点がない。200ページまで延々と別々の話が数ページごとに交互に展開するのだ。編集者の頭は変だと思う。
英語多読32冊目(GDと幼児向け本を省き、児童向けはカウントすることにした)
2011.04.14
문중양(과학사)
동아시아(2008)
(文庫版 我らの歴史科学紀行)
韓国の科学史について今までの定説とは違った最新の分析を紹介している。印刷技術や、天文観測の機器、天文図、金属活字、測雨器、亀甲船、ハングルの誕生の話などの学術研究が詳しく紹介され非常に面白い。また文庫本で小さく値段も安いのがよい。
この本を読んで思い出したのが、ネットで流行ったコピペ。日本人と韓国人が留学して西洋人相手にお国自慢するが、日本人が自慢しなくても褒められるのに、韓国人が奇妙な自慢をしてみなに馬鹿にされるというもの。私はあれを読んですぐに、いかにも日本人の脳内妄想だなとしみじみ思った。韓国人なら金属活字、木版印刷、測雨器、ハングルあたりを言及しないはずがないからである。
韓国語多読32冊目。
2011.04.07
오정희(작가)
랜덤하우스코리아(2008)
(ぶたの夢:オジョンヒの寓話小説)
平凡の家庭の主婦の小さな逸脱を扱った小説。働いている女性は出てこない。小説の語彙はやはり難しい。
韓国語多読31冊目。
2011.04.02
김동성(스포츠신문 연예 기사)
휴먼드림(2009)
(スポンサー2.0 芸能界、その華麗なる照明の裏の暗い影)
スポーツ新聞の芸能欄記者が韓国芸能界の裏話をイニシャルトークしたような小説。チャン・ジャヨン問題が気になって読んだが、この本はそのスポーツ新聞の芸能欄をただまとめたような内容で、女性を徹底して揶揄する方向性の本でちょっと気分の悪いものだった。
韓国語多読30冊目。
2011.04.02
『Harriet Tubman:The Road to Freedom』
Catherine Clinton(historian)
Back Bay Books(2005)
(ハリエット・タブマン:自由への道)
南部の奴隷を北へと逃亡させる地下鉄道の指導者ハリエット・タブマンの伝記。歴史の背景や関連する人物の描写も詳しく面白い。ハリエットの隠し子説というのもなかなか衝撃的だ。
英語多読31冊目(GDと幼児向け本を省き、児童向けはカウントすることにした)
●中国語 n と ng の発音再考
よく考えると n も ng も、舌先で閉鎖するか舌奥で閉鎖するかの違いで、結局口は閉鎖されるから音は鼻から響く。従って n と ng の音そのものはほとんど区別不可能なはず。ではどこで識別しているのかというと、
1. n は ng よりも母音部分が短い
2. n は舌を挟んでもいいぐらいに強調
3. n の方が鼻音の長さが長い
4. ng では鼻音に移行する直前が e の音になりその分だけ母音が長い
という違いではないかと思う。
●英語 L と R の発音再考
韓国語において外来語の語中の L の部分はㄹㄹを二つ使って쌍리을というべきものにする。R よりも強いことを差別化しているのである。
そこで気づいたのは、ならば、L R の違いは平音と濃音の違いに似ているのではないか?濃音は平音よりも音が高くアクセントがある。そして、英語の L R について調べるとこの法則がかなり当てはまる。
lightの L は確かに right の R よりも声が高いのだ。他の単語も同様である。まだ語中に登場する L R の場合、L のところに高い確率でアクセントがあるのに対して R ではアクセントがないことが多いのである。
・今日の一言
What number President is Lincoln?
林肯是第几任总统?
リンカーンは第何代の大統領ですか?
링컨은 몇 번째 대통령입니까?
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