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[雑感]最近の将棋界 [本(将棋]

将棋は後手有利?
最近の将棋界はかなり変動がある。平成20年度の公式戦で後手が勝ち越したこと。後手一手損角換わりとゴキゲン中飛車が後手の戦法として定着したためだ。

羽生世代の崩壊
今年に入ると、羽生世代総崩れが始まった。将棋界は羽生とその同世代の独壇場だったのが、次々と負けるようになった。A級順位戦では、一期落ち確実と揶揄された高橋、井上が勝ち越し、佐藤は全敗のまま。藤井、郷田、丸山も勝率がふるわない。佐藤、藤井の陥落がほぼ当確である。森内は竜王挑戦も渡辺竜王の前にまさかの4タテを浴びてしまった。渡辺竜王は、現在、対森内6連勝中、対羽生も6連勝中である。ちょうど40歳前後というのは、体力の落ちる頃なのでその影響かもしれない。羽生名人ですら、今年の勝率は5割台と生涯で最低である。最近は羽生マジックも聞かなくなった。

四強時代へ
現在は羽生、渡辺、深浦、久保の四強時代になっている。対戦成績は、羽生は唯一、渡辺に負け越し9-10、深浦は互角28-27、久保には圧勝28-9。深浦は羽生27-28、久保に優勢15-12、渡辺に圧勝8-2。久保は渡辺に圧勝8-2し、深浦にやや劣勢12-15、羽生には惨敗9-28している。

渡辺竜王は、相性の悪い相手が多く竜王戦以外での活躍が少ない。王将リーグも陥落が決定。負け越し相手を調べると、久保、深浦だけでなく、行方1-4、杉本2-3、谷川4-5、中座1-3、佐藤11-12となっている。平均すると、先後の玉形が非対称な戦形に弱い感じだ。もともと深浦や谷川もこうした傾向があり、終盤型の棋士の特徴かもしれない。距離感が測りにくいからだ。

意外に調子が上がってきたのが谷川。光速の寄せを捨てて、大山のような相手の手を消去する指し方で受け潰して勝つようになった。これは年齢が高くなると、深く読むより広く読む方が有利であることを示している。

正規棋士になる女性は登場するか?
女流では石橋が衝撃の角の飛び越し反則負け。この反則は、棋士は目の前の盤面でなく、未来の盤面を見ていることを表している。石橋は勝ち将棋を落としてしまい、その後も負けて何とタイトルも失陥してしまった。女流は中井が運営のため低迷し、清水三冠の一強時代のままである。

矢内女王が女流名人戦のA級リーグから陥落。女流名人から2期で最短陥落は非常に珍しいケース。

里見倉敷藤花は期待が高いがなかなか他のタイトルには手が届かない。予選でいつも天敵の岩根に当たってしまうため、本戦にも出られないのだ。女流名人戦はプレーオフでの挑戦が期待されるが、ここでもまた岩根と当たる公算が大。相性の悪い岩根、そして清水女流名人に勝てるようになるか。私は里見にC2入りを期待しているので、まずタイトル独占を狙って欲しいところ。

囲碁の世界、特に韓国や中国の囲碁界では、女性が男性と対戦してタイトルを奪うようにまでなっている。それに比べると日本の将棋界はちょっと異常だと思う。

・今日の一言
一些人认为日本象棋不仅是一种游戏而是一门科学。
Some people think that Japanese chess is a science, not just a game.
ある人たちは将棋はただのゲームではなくて科学だと考えている。
어떤 사람들은 일본 장기는 게임일 뿐만 아니고 과학이라고 생각한다.

タグ:将棋
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