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心をつくる-脳が生みだす心の世界 [本(脳科学]

『心をつくる』
クリス・フリス(神経心理学)
岩波書店(2009)


最新脳科学の話。

視野を瞬時にすみずみまで
意識しているという感覚は誤り。
私たちは視点について見ているだけで
周囲は構築されたものである。

自分の体が
他者にコントロールされていると感じる患者。
この患者は自分をくすぐったとき、
他人がくすぐったときと同じ程度にくすぐったく感じるらしい。
自分の行動に関するフィードバックが来ていないのだ。

動作主体の感覚は、
単に予測によって原因と結果を結びつけることで成り立つ。
他人の動作を自分の意思と感じさせることが可能なのだ。
自由意思とは何かに対する重大な問題である。

ファシリティテッド・コミュニケーション
介助役が患者の手に自分の手を重ねて、
重度障害の患者の動きを助けて意思を表現させる。
ところがこれが介助者と患者が別々の質問を受けるようにすることで、
患者でなく介助者の意思であることが判明してしまう。
これは自分の意思を他人の意思と認識するケース。

・今日の一言(本文より)
荘周夢為胡蝶。
荘周夢に胡蝶と為る。
장주가 꿈에 나비가 되었다.
Zhuang Zhou dreamed he was a butterfly.

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