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入門 哲学としての仏教(講談社現代新書) [本(仏教]

『入門 哲学としての仏教』
竹村牧男(仏教学、宗教哲学)
講談社現代新書(2009)


仏教を知る良書。

因と縁。
因は原因、縁は条件。
因と縁があって果がある。
原因だけでなく、
場があってこそことは起こるのである。

小乗仏教と大乗仏教の違い。
小乗仏教は世界にあるものは諸法とし、
大乗仏教では諸法の実在も否定した。

自己とは何か。
個体と環境を一組のセットとしてとらえる。
自己とは身体と環境が循環交流する総体。
身体を焦点に主体と環境が交流交渉する総体。

仏教の分類。
原始仏教、部派仏教、大乗仏教、密教。
浄土教では阿弥陀仏を、密教は大日如来をあがめる。
仏陀その人ではないのである。

西田幾多郎の無の絶対者。
絶対者は自らを絶対否定してこそ絶対者である。
この過程が必要なのだ。

世界とは。
世は時間、界は空間のこと。
ヤクザのシマはサンスクリット語のシーマーより。

道元の哲学。
有は時なり時は有なり。
ハイデガーを思わせる時間と存在についての考察がある。

時間とは何か。
アウグスティヌスは過去は現在の想起であり、
未来は現在の期待とする。現在だけなのだ。

・今日の一言
自己とは身体を焦点に主体と環境が交流する総体である。
자기란 신체를 초점으로 주체와 환경이 교류하는 총체이다.
所谓自己是以身体为焦点,主体和环境交流的总体。
The self is the whole which the subject and environment intersect at a body as a focus.

タグ:竹村牧男
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