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「脳科学」の壁-脳機能イメージングで何が分かったのか [本(脳科学]

『「脳科学」の壁/榊原洋一/講談社+α新書/2009』
著者:小児神経学、発達神経学、神経生化学
評価:脳科学の考え方を知る良書


ゲーム脳の恐怖
その実験データは本人が会長を務める学会の雑誌に公表されたのみ。
だから杜撰な実験が批判されなかったのだ。

とはいえ、ゲームと脳の関係はまだわからない。
実験の否定は、仮説の否定ではないからだ。
この違いを理解しない人があまりにネットには多すぎる。

脳は活動や休止に関係なく脳全体の血流は変わらない。
睡眠中も同じである。
PETが検出するのは血流の相対的変化。

比較対照の重要さ。
音読と単純計算が前頭葉に有効と主張するなら
比較対照として他の知的活動と比較する。
無行動と比較したのでは証明にならない。

一人で音読すると前頭葉の血流が増えるが
大勢で一斉に音読すると増えない
これは単に他の人の声が聞こえて側頭葉が活性化したためらしい。

音読が脳にいいというのもかなり怪しい話である。
もちろんこれも実験の否定であり、仮説の否定ではない。

・今日の一言
『ゲーム脳の恐怖』の実験データは本人が会長を務める学会の雑誌に公表されただけだった。
『게임 뇌의 공포』의 실험 데이터는 본인이 회장을 맡은 학회의 잡지에만 공표되가만 했다.
"游戏脑的恐怖"的实验数据资料只是在他担任会长的学会杂志上发表了。
Experimental data of "Fear of a Game Brain" was only published in a journal which the writer served as president of that learned body.

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