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法然と親鸞の信仰(上)(講談社学術文庫) [本(仏教]

『法然と親鸞の信仰(上)』
倉田百三(作家、大正期の人道主義文学)
講談社学術文庫(1977)


信仰と法然について知る良書。

一枚起請文を基本に語る。

信仰とは欠かすことのできない
実際に役立つものであり、
生活そのもの生きることが信仰である。

対境をそのまま受け入れると、
同時にそれを改造しようとする実践が生じる。
まず否定でなく認識があって行動に意味があるのだ。

学問ではなく宗教。
念仏は文献の比較研究ではない。
理観の仏、真如法性の法身仏ではなく、
法然の救済主としての人格的な仏、修行が報いられた報身仏である。
自分の智力ではなく仏の願に依って救われる。

仏の願力で救われるということ、
大衆救済を目安とする法然の浄土宗。

それまでの仏教は、宗教というより学問だったのが、
法然、親鸞を経て宗教として機能するようになったと言えるだろう。

・今日の一言(本文より)
It is much harder for a rich person to enter the Kingdom of God than for a camel to go through the eye of a needle.
富める者の天国に入るは駱駝の針の穴をくぐるより難い。
부자가 하느님 나라에 들어가는 것보다 낙타가 바늘귀로 들아가는 것이 더 쉽다.
财主进上帝的王国比骆驼穿过针眼更难。

タグ:倉田百三
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