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パラダイムとは何か-クーンの科学史革命(講談社学術文庫) [本(科学史/医学史]

『パラダイムとは何か』
野家啓一(科学史、科学基礎論)
講談社学術文庫(2008)


良書。科学の断続的発展の構造を知る。

日本は工学の国。
理学部と工学部の学生数比。
アメリカは1対1だが日本は1対7である。

バターフィールド。
近代の成立は科学革命の17世紀とする。
14-15世紀の宗教改革やルネサンスではない。
ルネサンスは古代ギリシアローマ文化の復興運動であり、
宗教改革は原始キリスト教精神への回帰運動。
どちらも復古運動なのである。
17世紀の科学革命は古い革袋に新しい酒を注ぎ込んだのである。
17世紀の科学革命はコスモスの崩壊させ、
20世紀の科学革命はロゴスの解体した。

クワインとデイヴィッドソンの善意解釈の原理。
不一致を最小化するような解釈の理論を選ぶこと。
……これはアブダクションの原理でもある。

よりよい理論を選択する基準は多数ある。
精確性、無矛盾性、広範囲性、単純性、多産性。
思考経済の原理のマッハは理論の単純性を尊ぶ。
直観主義者のブラウアーは無矛盾性。
アインシュタインは単純性と無矛盾性。

タグ:野家啓一
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