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文明崩壊(上・下) [本(歴史]


『文明崩壊(上)/ジャレド・ダイアモンド/草思社/2005』
『文明崩壊(下)/ジャレド・ダイアモンド/草思社/2005』
著者:生理学、鳥類生態学、自然人類学の研究者。
評価:環境問題を解決できた文明とできなかった文明の違いを知る

最新の氷河期でも現在より5度低いだけ。
温暖化の意味を甘く見てはいけない。
環境ストレスと人口過密の国は政治的ストレスにもさらされる
世界の内戦国家は破綻した環境に過剰な人が住んでいるのだ。
無人の大陸や島に人間が入植するとその他の大型動物の絶滅する。
過去の先住民は聖なる人ではない。
ネイティブ・アメリカンが環境と調和していたというのは
うそっぱちである。
鉱業会社の悪慣行に効果が高いのは消費者よりそれを買う大企業
狂牛病関連の規制に食肉業界は抵抗したが、
マクドナルドが要求すると一発で抵抗を止めた。
供給チェーンの環の中で大衆の圧力に弱い部分を探し当てて、
そこに市民運動の矛先を向けるべきなのだ。
ダム決壊の恐怖の世論調査、数キロの地点で最も強く恐怖を訴えるのに、
ダム直下では恐怖はゼロになるという。心理的な拒絶が働くのだ。
これは日本と韓国と北朝鮮の関係が相当しそうだ。
なぜ北朝鮮を危険視するのが離れた日本で、
危険の直下にいる韓国は恐怖を抱かないのか?
精神医学でいう、逃避のメカニズムが働いているのだ。

『人間-過去・現在・未来〈上〉/ルイス・マンフォード/岩波新書/1978』
『人間-過去・現在・未来〈下〉/ルイス・マンフォード/岩波新書/1984』
著者:文明批評家
評価:文明史


人類の諸転換を追跡し、
人間全体の過去全体の収支決算書を描く。
世界政府と世界人のあるべき姿なども考察している。

義務教育はプロイセンの絶対主義軍国主義のもとに発展した。
軍事と教育は関係が深いのだ。

『妖術/ジャン・パルー/文庫クセジュ/1971』
著者:
評価:フランスを中心とする妖術の歴史


『文明の誕生/伊東俊太郎/講談社学術文庫/1988』
著者:科学史、科学哲学、比較文明学
評価:人類史の5つの革命を知る・良書

人類革命:アフリカ
農業革命:東南アジア・西アフリカ・メソポタミア・新大陸
都市革命:メソポタミア・エジプト・インダス・殷・
     メソアメリカ・インダス
精神革命:ギリシア・インド・中国・イスラエル
科学革命:西欧のみ

定住民による蓄積と遊牧民の伝達が文明発展を促した。

ギリシア思想:ロゴス的理論的・イデアの観照
インド思想:彼岸的形而上的・涅槃への解脱
中国思想:此岸的実践的・道の実践
イスラエル思想:超越的宗教的・律法による救済

注意・p71の原人と現代人類の関係は明らかに間違い。古い。

・今日の一言(人間-過去・現在・未来の文中より)
征服の英雄、苦難の聖者、熱烈な恋人、勇敢な冒険者、忍耐強い科学者...
정복을 하는 영웅, 고난을 받는 성자, 열렬한 연인, 용감한 모험자, 인내심이 강한 과학자...
征服的英雄、苦难的圣人、热情的恋人、勇敢的冒险着、忍耐心强的科学家
A conquering hero, a suffering saint, a passionate lover, a daring adventure and a patient scientist...

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