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もう声なんかいらないと思った [本(手話/聴覚障害]

『もう声なんかいらないと思った』
大橋弘枝(女優、先天性聴力障害)
出窓社(2004)


お勧め。読みやすくて面白い。

多くのろう者の口話教育に感じる憤り。
障害者でなく自由対等に生きるために
口話を学ぶのに、
障害者雇用枠で就職するしか道がないこと。
口話に何の意味があるのか?
また手話を学ぶことで
外部から得られる情報量が全く違うらしい。

手話でジョン・レノンのイマジンを歌う。
かなり魅力的。
手話を覚える方法としてよいように思った。

服に派手な柄の服が入ると手話を見るとき疲れる。
これは聴者が騒がしいところで会話するようなものかな。

デフボイスで遊ぶワークショップ。
人間と動物の歌に分かれて大騒ぎする。
これは日本では想像できない光景。

著者は人間は100%分かり合うことはできないと
割り切ってから元気になる。
まあ、そもそも人間は少しずつ変わるんだから、
100%理解できたらおかしいよね。

ろう者の不便な点。
外国映画を観るが日本映画は観ない。
字幕がないのでわからないから。
これはまさに盲点で考えたことがなかった。
中国みたいに全部字幕入れると便利かも

アメリカの寮生活が面白い。
とてもうるさかったそうだ。
デフがうるさいというレベルというのは、
うるさいというより工事現場級ということか。

音楽が好きと言って、驚かれたときの言葉。
音楽を感じるの。I feel to music.
かっこいい。

・今日の三言
人間は100%分かり合うことはできない。なぜなら人間は絶えず前進し変化する存在であるからだ。
Humans cannot understand each other 100 percent. Because humans keep moving forward and change themselves constantly.
人不能百分之百的互相理解。因为人是不断地变化的存在。
인간은 100% 서로 이해할 수는 없다. 왜냐하면 인간은 끊임없이 전진하고 변화되는 존재이기 때문이다.

音楽を感じるの。
I feel to music.
음악을 느끼는 거야.
我感到音乐。

ろう者は洋画は観ますが邦画は観ません。字幕がないからです。
The deaf person watches a foreign film, but doesn't watch a Japanese film. Because it doesn't have subtitles.
청각장애자는 서양 영화는 보는데 일본 영화는 안 봅니다. 자막이 없기 때문입니다.
日本的聋哑人看欧美电影,可是不看日本的电影。因为没有字幕。

タグ:大橋弘枝
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