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合衆国再生-大いなる希望を抱いて [本(世界事情]

『合衆国再生-大いなる希望を抱いて/バラク・オバマ/ダイヤモンド社/2007』
著者:米国次期大統領、上院議員、弁護士、憲法学
評価:米国次期大統領の思想を知る


民主党とニューヨークタイムズは思想的に近いらしい。

アメリカでの一票の格差。
49万人のワイオミング州の共和党2人と、
3387万のカリフォルニア州の民主党2人が、
同等になっていること。

オバマの業績。
死刑事件の取り調べと自白にビデオ録画を課す法案の発起人に。

アメリカの社長の過剰な報酬。
80年のOEDの収入は平均労働者の42倍だったが、
05年は262倍に。

選挙区割りの難しさ。
有権者が代表を選ぶのでなく代表者が投票者を選んでいる。
これは怖い話だ。

テレビドラマに出る憎たらしい政治家は虚像。
ほとんどの政治家は好感の持てる人たちである。
ブッシュも人当たりのよいジョークの面白い男である。

自分の欲しい表現を押しつけるテレビ・レポーター。
自分の欲しい言葉を言うまで同じ質問を繰り返すのだ。
このあたりは日本と変わらない感じ。

アメリカの実質的な人種差別。
上院議員には、アフリカ系1人、ラテン系3人、アジア系2人。
人口比と全くかみ合わない。

経済的な違い。
黒人の賃金は白人の75%、ラテン系は71%。
白人の平均資産は8.8万ドル、黒人0.6万ドル、ラテン系0.8万ドル。

日本の場合は人種差別は少ないが、かわりに性差別がある。
女性議員の少なさはこの国の発展の首を絞めている。

アメリカの税制の異常さ。
世界第2の大富豪ウォーレン・バフェットの発言。
"私の税率はウチの受付係の半分なんだ"
その収入が配当とキャピタルゲインのため15%課税しかないのだ。
これに多くのお金持ち疑問を感じないのは、
お金持ちには自分の収入が公共投資のおかげという自覚がないため。

思うに、日本もこういう馬鹿な税率を早く改正しなければならない。
投資というのは生産者の可能性を高めるだけで、
株価の高さと経済的繁栄はイコールではない。
投資が多ければ景気がよくなるというのは幻想である。
景気回復には中流階級の消費者層を厚くする以外にないのだ。

・今日の文中の一言(ネットで拾ったもの)
There is not a Black America and a White America and Latino America and Asian America - there's the United States of America.
黒人のアメリカも、白人のアメリカも、ラテン系のアメリカも、アジア人のアメリカもない。ただアメリカ合衆国があるだけなのだ。
흑인들의 미국도, 백인들의 미국도, 라틴계의 미국도, 아시아계의 미국도 존재하지 않습니다. 그저 미합중국만이 있을 뿐입니다.
这里没有黑色美国、白色美国、拉丁裔美国、亚裔美国,这里只有一个美利坚合众国。

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