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好戦の共和国アメリカ-戦争の記憶をたどる(岩波新書) [本(歴史]

『好戦の共和国アメリカ/油井大三郎/岩波新書/2008』
著者:アメリカ現代史、世界現代史
評価:戦争を中心に知るアメリカ史。良書。


著者は言う。アメリカはなぜ好戦的なのか?
アメリカはデモクラシーの先駆者を自負するがゆえに好戦的なのだと。

デモクラティックピース論。
民主国家同士は戦争しない。
まあ、だいたいあっているような気はする。

アメリカの文民統制。
アメリカには一度も軍部クーデターがなかった。

アメリカの独立戦争の苦しさ。
当時の人口はイギリスは800万人に対してアメリカは250万人。
7年の独立戦争の末の勝利。
ほとんどの戦闘で負けながら戦争に勝ったという。

リンカーンはなぜ奴隷解放したか?
イギリスの介入を防ぐため。
イギリスは植民地での奴隷制度の廃止を宣言していたので、
奴隷解放することでイギリスを味方にしたのだ。

南北戦争はアメリカを変えた。
USAは、南北戦争前は複数形の動詞で受けたが、
以後は単数形に変化したのだ。

アメリカは第二次大戦で発展した。
1940年の国民総生産は997億ドルだったのが、
終戦の1945年には2119億ドルと2倍以上になったのだ。

朝鮮戦争の危機。
世論調査でアメリカは第三次大戦に突入かに、
57%が同意したという。

思うに、
アメリカには南北戦争という正義の戦争への記憶があり、
第二次大戦という儲かる戦争の記憶がある。
これがアメリカを好戦的にしているのかもしれない。

・今日の一言
アメリカはデモクラシーの先駆者を自負するがゆえに好戦的なのである。
The United States is a bellicose nation because it has the pride of a Democracy's pioneer.
미국은 민주주의의 선구자를 자부하므로 전쟁을 좋아하는 것이다.
美国因为是自负民主主义的先驱者,所以好战。

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