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古書通例-中国文献学入門(平凡社東洋文庫) [本(東洋史]

『古書通例/余嘉錫/平凡社東洋文庫/2008』
著者:文献学
評価:『七略』を中心とした本の話


本のタイトルの付け方。
本に著撰者名を付けるようになったのは魏晋以後。
それまでは実際の著者名は書かない方が普通だった。
自分自身で書名をつけるのは呂氏春秋より。
前漢武帝期に確立した。
書名は自然にできるものだったのだ。

前漢の七略に記録されない本も、
実は他のタイトルの本の一部として含まれていた。
鬼谷子は蘇子に、
新語は陸賈書に、
六韜は太公に含まれていたわけ。

当時は本はかさばるものだったので、
竹簡や帛書はその一篇を書き写して読んだ。
本をバラして使うことが多かったわけ。

本は宮殿にたくさん保存されたが、
その宮中の蔵書は詔を受けないと臣下は閲読できなかった。
貴重品だったのである。

・今日の一言
宮中の蔵書は詔を受けないと臣下は閲読できない。
Without an Imperial edict, a subject can't peruse books in Imperial Court.
궁중 장서는 조칙이 없으면 신하는 열독할 수 없다.
没有圣旨,臣下不能读宫中藏书。

タグ:七略
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