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高度成長-シリーズ日本近現代史⑧(岩波新書) [本(日本史]

『高度成長』
武田晴人(近代経済史)
岩波新書(2008)


明らかに人選ミス。ただの事実羅列の解説書。

このシリーズは
戦前までは抜群に面白かったのに……

日韓基本条約。
韓国を唯一合法性を持つ政府と認定した。
だから北朝鮮を認定することは
もはや出来ないわけ。

そのときに起こった教科書問題。
韓国の歴史教科書を日本政府が訂正させたのである。
他国の教科書に文句を言うのは外交ではよくあるのかもしれない。

日本の現在の危機を生んだ方向転換。
1965年に均衡財政主義を放棄。
財政法第四条非募債原則を無視したのだ。
借金漬け日本の始まりである。

沖縄の基地問題での在日米軍司令官の反論。
米軍人軍属は沖縄県民の暴行強盗の犠牲者になっているという。
これはどのぐらいあるのか統計的にも興味があるところだ。
確かに逆向きの事件報道は遮断されているからね。

政府は沖縄返還のため繊維産業の規制を撤廃した。
"糸を売って縄を買った"のである。

『琉球王国』
高良倉吉(琉球史)
岩波新書(1993)


随筆的なやや散漫な琉球王国の話。

著者は
しばしば神かがり的相談事をされるらしい。
沖縄ではシャーマニズムがまだまだ健在だ。

沖縄の歴史。
1429年、尚巴志の琉球統一。琉球王国の成立である。
1609年、島津侵入事件。3000の兵で琉球を征服した。
1879年、明治の琉球処分である。

沖縄と中国の関係。
明代進貢回数は琉球171回で一位。
安南は89回、シャム73回、朝鮮30回、
マラッカ23回、日本19回である。

中国と日本、朝鮮、東南アジアとの中継貿易で栄えたのが琉球王国。
今の沖縄は貿易立国はできないのかな。
シンガポールのような方向に変換できないのだろうか?

『江戸の教育力』
高橋敏(近世教育社会史、アウトロー研究)
ちくま新書(2007)


江戸時代の教育を知る。

江戸時代の文書。
御家流という書体で
統一された文書で全国に通用した。

支配の原則は民事不介入。
江戸の支配は圧政ではないのだ。

寺子屋のテキスト。
人名の『名頭』、地名の『村名』『郡名』『国尽』
身近なお触れをまとめた『五人組条目』
その他『商売往来』『諸証文手形鏡』『世話千字文』『千字文』
など。
実用的な教育だ。

・今日の一言
日本政府は糸を売って縄を買った。
The Japanese Government sold threads and bought a rope.
일본정부는 실을 팔아서 새끼줄을 샀다.
日本政府卖了线买了绳。

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