SSブログ

子どもをナメるな-賢い消費者をつくる教育(ちくま新書) [本(経済学思考法]

『子どもをナメるな/中島隆信/ちくま新書/2007』
著者:ミクロ経済学
評価:教育に新しい視点を持ち込む野心作

教育はなぜうまく機能しないのか。
それは教育に関する消費者の明確なニーズが存在しないため。

そこで経済学者は提唱する。
主体的に消費行動ができる個人を育成すること。
消費者になるための教育こそが必要であると。

勉強で得た知識や考え方が、
国民が幸せを感じるための手伝いをするものでなければならない。

そして消費者が賢くなれば、
企業は質の向上を競うため、社会も向上するのだ。

ケネディ大統領が述べた消費者の4つの権利。
・安全を求める権利
・知らされる権利
・選択できる権利
・意見を反映される権利
今のアメリカに反映されていると思えませんが……

経済学に不可欠な数学の価値。
数学ができると論理思考ができるではなく、
論理思考ができると数学がうまく使える。
数学も言語。
言語として伝達に重点を置いた教育をすることを提唱している。

数学って何を誰に伝達する言語なんだろう。
外国語と違って数学で話す相手って誰になるんだ。
自然そのものだよね。
面白そうなんだけど、具体的にどうするのかよくわからない。

日本の統計の貧弱さ。
GDPシェア1.4%の農林水産業に統計調査経費の27%、
統計職員の70%が配分されている。
これはとても不合理だ。

小学生の英語に対する意見。
英語は聞くことを重視した教育がよい。
コストもかからない。
CDがあればできるもんな。

『これも経済学だ!/中島隆信/ちくま新書/2006』
著者:経済学者
評価:経済学思考を解説する・初歩的な本

シミュレーション的に思考するということやね。


『経済政策を歴史に学ぶ/田中秀臣/ソフトバンク新書/2006』
著者:日本経済思想史
評価:構造改革派と期待経済学派の歴史

今日の主要な論点も何十年前の議論の焼き直しという。
著者は、リフレの経済学、低いインフレによる安定成長を目指す。

インフレターゲットは語感が悪いので、
リフレ政策というのがいい感じだ。

日本の政治は、
郵政、道路、農水、文教、厚生の五族協栄。
この既得権益の防衛が日本を歪ませているのだ。

『入門 医療経済学/真野俊樹/中公新書/2006』
著者:医療経済、経営学、医学博士
評価:広汎な内容の経済学の概説

ケネス・アローは医療という財の性質について3つの特徴を挙げる。
・医療は基本ニーズである
・必要性と費用が予測できない不確実性がある
・医師と患者で情報の非対称性がある
これらが自由競争に不適な要因なのだろう。

『〈快楽消費〉する社会/堀内桂子/中公新書/2004』
著者:消費者行動学
評価:消費者行動学の概説と快楽消費による説明

当たり前な分析が語られる。

経済学では感情がやはりキーになるように思うな。


・今日の一言
新しい時代の教育は賢い消費者を育てる教育である。
The education of the new era is the education that foster wise consumers.
새로운 시대의 교육은 현명한 소비자를 양성하는 교육이다.
新时代的教育是培养贤明消费者的教育。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。