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漢文入門(岩波全書) [本(中国語学習]

『漢文入門』
小川環樹(中国文学、中国語学)
岩波全書(1957)


漢文文法解説と例文集。
わかりやすく急所が押さえられた良書。

漢文と書き下し文で構成されていて読みやすい。

漢文における語の結合関係の分類。
・主語-述語
・述語-補語
・修飾語-被修飾語
・並列/選択
・時間的継続
・従属
・上下同義

漢文法の構造は現代中国語とは少し違う部分がある。
特に形が決まったものが多い。
介詞を使わずに表現するには型に合わせる必要がある。
漢文は四字句と対句が多いのはそのため。

省文とは字体の扁や冠を省略してもとの字の意味に使うこと。
導⇒道など。

假借とは類似した音の字による代用。
胡をなんぞ何に使うなど。

漢文と英文の類似点。
者と所は関係代名詞に似る。
者は行為の主体、所は行為の対象。
者はwho、所はwhichに近いかな?

文語文の分類
・有韻の詩賦など
・無韻の散文
・リズムはあるが脚韻は踏まない駢文

リズムを利用することで簡潔で切りつめた漢文が生まれるのだ。

『新訂 漢文法要説』
西田太一郎(中国社会思想史)
朋友書店(2002)


簡潔な漢文法の解説書。

私はそのまま中国語で読む方が理解できるので、
意味なかったです。


『漢文の語法』
西田太一郎(中国社会思想史)
角川書店(1980)


文法要素ごとに多数の例文を列挙した例文集。

こちらは口語訳と語釈。

本質的なことが書いてない。あくまでも例文集というべきか。

・今日の一言
漢文は四字句と対句が多い。
Chinese classics has a lot of four-letter phrases and couplets.
한문은 네 글자로 된 구와 대구가 많다.
古文有很多四字句和对偶句。

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