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陰陽師-阿倍晴明と蘆屋道満(中公新書) [本(日本史]

著者:歴史民俗学
評価:陰陽師の仕事と環境を知る・また阿倍晴明物語の発展など。
阿倍晴明の正しい読みは"アベノハルアキ"。
セイメイではないらしい。
古代人の思考法。
怪異があれば卜占し、物忌をする。
怪異とは、兎が跳び込む、烏が舞い込む、
思いがけない植物が思いがけない場所に生えるなど。
……ということは、"ど根性大根"とか思いっきり怪異だな。
陰陽師の出番だ!お祓いしてもらわなきゃ。
古代人の迷信深い忙しさ。
貴族男性が朝食までにすること。
・自分の星の名を唱える
・鏡で顔の点検
・暦で吉凶の確認
・楊枝で口をきれいに
・西に向かい手を洗う
・守護仏の名を唱える
・尊崇する神社に祈念する
・前日の出来事を日記に記す
細かいなあ……
よく似た職業に宿曜師と呼ばれた密教僧がいたらしい。
民間で少しいかがわしい感じ。
阿倍晴明を上回る名人と位置づけられていた賀茂保憲。
こちらの方が歴史的には大物のようだ。

著者:政治学、日本政治外交史、地域政治論
評価:強引すぎる。せっかくの良書揃いのシリーズが……
日本の改革はアメリカに押しつけれたものではない。
日本の内部から生まれたのだ。
戦時の総力戦体制により、
社会関係の平等化、近代化、現代化が進行したとする。
著者はこれにより、日本で外からの民主化が成功したのは、
日本では既にそうなる直前だったからであり、
民主化は外からできるものではないとする。
要するにイラクは外から民主化できない、
アメリカのやり方を否定したいのである。
かなり強引な論法だと思う。
日本の敗戦を決定づけたのは、原爆でもソ連参戦でもない。
44年7月18日の東条内閣の総辞職により、
早期和平路線の反東条連合が勝利したことであるという。
これは面白い観点であると思うが、
原因というのは複合するものであり、
どれが真の原因であるかは、それ自体を分析するだけでは出てこない。
原因とは何かという、論理がわかっていないように思う。
・今日の一言
阿倍晴明は"アベノハルアキ"と読む。
阿倍晴明(Abe Seimei) is properly called "ABENOHARUAKI".
아베세이메이(阿倍晴明)는 "아베노하루아키"라고 읽는다.
阿倍晴明的正确念法是"阿贝诺哈如阿基"。
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