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脳を支配する前頭葉-人間らしさをもたらす脳の中枢(講談社ブルーバックス) [本(脳科学]

『脳を支配する前頭葉』
エルコノン・ゴールドバーグ(ラトビア出身の神経心理学者)
講談社ブルーバックス(2007)


脳の左右差、男女差を知る良書。

著者は神経心理学の始祖というべきルリヤの弟子である。

脳の左右差とは?
著者は新奇性が右半球であり、認知的慣例が左半球とする。

脳の男女差。
大脳の左右差は女性よりも男性で大きい。
左右をつなぐ脳梁も女性が太いのだ。
大脳の前後差は男性よりも女性で大きい。
大脳の前後をつなぐ白質線維束/縦束は女性より男性が大きいのだ。

独裁者の異常行動の裏に脳の病気あり。
レーニンとアミンは第三期梅毒、スターリンはパラノイア、
ヒトラーはエコノモ脳炎だった。
また、独裁者ではないが、チャーチルは注意欠陥多動性障害だったという。

脳の統一理論・勾配型理論。
皮質表面に沿って認知機能が徐々に移行している。
隣接する部分は似通った機能を果たす。
脳の中ではたえず相互作用があり、
機能は運命づけられておらず機能は勾配型原理に従い自然に生まれてくるのだ。

私が思うに、脳はまず感覚入力を運動出力する器官であり、
それぞれが入力される部分は決まっているから、
その位置関係を利用して脳は発達するのである。
また脳で機能を担っているのは、ある皮質領域ではない。
ある皮質と皮質の連絡回路が機能を担っているのだ。
皮質Aが機能Xを持つのではなく、
皮質Aと皮質Bの連絡回路が機能Xを持つのである。
皮質Aが皮質B、皮質C、皮質Dと連絡回路があるとき、
皮質Aが完全破壊されれば、
A⇔B、A⇔C、A⇔Dと3種の機能が破壊されるのである。

『社会化した脳』
村井俊哉(臨床精神医学、行動神経学)
エクスナレッジ(2007)


脳の各部分の働きなどを知る。

差別にまつわる悲しい現実。
扁桃体は恐怖に強く反応する部位。
白人が黒人を見ると、白人を見たときより扁桃体が反応する。
ところが、黒人が黒人を見ても白人より強く反応する。
黒人も白人も、黒人を危険と感じているのである。

『夢をかなえる洗脳力』
苫米地英人(脳機能科学、計算言語学)
アスコム(2007)


根拠でなく効果を羅列するありがちな自己啓発本。

仏教的な発言や哲学の話もあるが、ことごとくうさんくさい。
特に間違っているところが多いわけではないけど、
自己啓発本のパターンである根拠抜きで効果を羅列するばかり。
最後の方に少し多少役に立つことが欠いてる。

記憶力をよくするコツ。
海馬は新しいことに反応するので、海馬を騙して新しいことと思わせる。
それには間違うことこと。
予想を立ててながら、合っているかどうか確認するのがいいわけ。

場を支配する方法。
フレーム中断でカタレプシーを起こす。
相手の一連の動作を中断させると、暗示にかかりやすくなる。
フェイントをかける方法。
これでも、相手に嫌がられるような気もするが。

心理学ではデートでは一緒にどきどきするところがいいとされる。
さらにデートで恐怖体験を共有し、
相手より優位なことで場の支配者になることができる。

・今日の一言
レーニンとアミンは第三期梅毒、スターリンはパラノイア、ヒトラーはエコノモ脳炎だった。
Lenin and Amin had progressed to tertiary syphilis, Stalin was paranoia and Hitler had lethargic encephalitis.
레닌과 아민은 제3기매독, 스탈린은 편집병, 히틀러는 기면성 뇌염이었다.
列宁和亚民是第三期梅毒,斯大林是偏执狂,希特勒是嗜眠性脑炎。

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