SSブログ

ぼくには数字が風景に見える [本(脳科学]

『ぼくには数字が風景に見える/ダニエル・タメット/講談社/2007』
著者:サヴァン症候群、共感覚者、11ヵ国語を話す
評価:特異な能力の人の不思議な知覚世界を知る

最も多い共感覚は文字や数字に色がともなう。
著者は色、形、質感に動きもともなうらしい。

『偉大な記憶力の物語/アレクサンドル・ルリヤ』
の、シェレシェフスキーも色と形をともなっていた。
記憶力と共感覚には深い関係があるようだ。

レイン・マンのモデル、キム・ピーク。
水頭症で左脳障害、脳梁がなかった。
ところが一歳半で字を読み、14歳で高校カリキュラムを修了した。
片目で1頁ずつ本を2頁同時に読むことができ、
9000冊以上の本を読みすべて暗記しているという。

『赤を見る/ニコラス・ハンフリー/紀伊國屋書店/2006』
著者:知覚心理学、動物行動学
評価:意識の存在理由を進化で答える

ローマの劇作家テレンティウス。
私は人間だ。
だから人間に関することで自分に無関係ないものは
何一つないと思っている。

作家だけでなく、
心理学もまた人間にかかわるものすべてに関係すると思う。

感覚的な活動の潜在化。脳内の内部ループへと進化。
これが意識を生み出す進化であるという。

『視界良好/河野泰弘/北大路書房/2007』
著者:先天性全盲者、盲聾者向け通訳、介助者、相談員
評価:盲者の知覚世界を知る。

色は代表的なものの名前とセットで覚えるらしい。
対象を手の届く触れられる全体で捉える。
だから、正面からの絵は描けるが、
側面や背面からの絵は描けない。影がわからないらしい。

著者は、記憶に必ず動きがともなうらしい。
手の運動により動的に空間を構成するからだろう。

盲人のための工夫。
駅のキーンコーンは視覚障害者に階段の位置を知らせるため。
また、電車の上りと下りでは男女で声が違うらしい。

・今日の二言
青い日に生まれて
Born on a blue day.
푸른 요일에 태어났다.
生在蓝色的日子里.

ぼくには数字が風景に見える。
I see numbers as a landscape.
나에게는 숫자가 경치로 보인다.
我看数字看上去象风景。

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。