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[You Tube] シッコ(Sicko) [映画]

『Sicko (Ws Amar) (2007)』
見てきた。

銃器産業の利権を暴く、
『ボウリング・フォー・コロンバイン』
軍事産業の利権を暴く、
『華氏 911 コレクターズ・エディション』
に続き、医療保障の利権を暴く、
ムーア監督のアメリカ社会の欠陥を語るドキュメンタリー映画。
アメリカの医療が、医療保険会社に食い物にされている現状を知る。
アメリカは、大量の医療費を投入しながら、その医療成果は非常に低い。
その医療費がどこに消えているか、はっきりとわかる作品だ。

比較されるのはカナダ、イギリス、フランス、キューバの医療制度である。

イギリスの病院で、費用が一切取られない上に、
帰るときに交通費が支給されるというのは、かなり衝撃的である。
また、アメリカで14000円する薬が、キューバで6円!だったりもする。

ただ、イギリス、フランスはあそこまで褒めてよいのか少し疑問を感じた。
特にイギリス医療は、
『医療崩壊/小松秀樹/朝日新聞社/2006』
で、事実上崩壊状態にあると聞いていたので、
実際の体感的なものはどうなのか気になった。

市場競争というものが、適切に機能しない産業があり、
その典型が、医療と保険であると思う。
では、どんな産業には市場競争が効率化をもたらし、
どんな産業には効率化をもたらさないか?

快の感情を提供する産業は市場競争に適し、
負の感情を回避する産業は市場産業に適さない。

新しい製品を開発し、人々の興味を満たす産業は市場競争に適している。
対して、不安や恐怖から守るための産業、
医療、保険、防衛、環境などは、市場競争に適さない。
負の感情を回避する産業は、どれも選択しないという選択が難しいからだ。

新しい電気製品ができても、買わないという選択は可能だ。
なぜなら、異なる快で置き換えができるからだ。
しかし、恐怖から身を守るための消費をしないのは難しい。
恐怖を解消する方法は、別に用意することはできない。
快の感情は他の快の感情と交換可能だが、
負の感情は取り替えが効かないのである。

医療保険はまさに二重の意味で市場競争が機能しないので、
ことは最悪である。

You Tube には当然動画がたくさんある。
予告編
SiCKO Trailer
予告編-マイケル・ムーアが語る
Michael Moore's sicko (official trailer)
テレビでのインタヴュー
sicko- Michael Moore Interview on "Real Time with Bill Maher
ブッシュ陣営への返答
sicko- Michael Moore Responds to Bush Administration
テレビでのインタヴュー
Michael Moore VS Wolf Blitzer - Round II

TOHO泉北シネマのレイトショーで見た。
プレミアシートだけど、特別通常料金なので1200円。
始まる前に映画を観る注意のショートアニメがやけに面白かった。
「腰の悪い人のためにリクライニングするヘルニアシートまである!」
「それはプレミアシート!」
正義のヒーローと、悪の組織の漫才にけっこう受けてしまった。

・今日の一言
アメリカ人は太りすぎ!
Americans are overweight!
미국인은 너무 살찐다!
美国人太胖了!

(肉風船みたいな人間がいっぱい出てきて少し気持ち悪かった……)

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