インテリジェンス 武器なき戦争（幻冬者新書）

『インテリジェンス 武器なき戦争』
手嶋龍一（外交ジャーナリスト）
佐藤優（元外交官）
幻冬者新書（2006）

お世辞合戦による裏話対談。面白くて少し寒い。

インテリジェンス能力は経済力と相関する。
日本も潜在的に２位の力があるという。
軍事大国にならないのなら、諜報機関は重要だと思う。

ゾルゲの情報収集法
日本人から情報を取るには
"あれっ、あなた知らないんですか？"
というと、調べてでも教えてくれるという。
無知に対する恥の観念が強いということか。

日本の公安警察や外事警察は
世界最高水準のカウンター・インテリジェンス組織らしい。

イスラエルの政府にある役職"悪魔の弁護人"
首相のレポートに無理矢理にでも批判するという。
唐太宗李世民の諫臣魏徴みたいだ。

命のビザの杉浦復権を巡る、鈴木宗男の高度なインテリジェンス感覚。
鈴木宗男は政治家なのにかなり有能らしい。

ロシア人のセックスは週16回が基本だそうだ。
疲れそう。
寒い国の人は暖まるのか好きなのかな？

『丸山真男－リベラリストの肖像』
刈部直（日本政治思想史）
岩波新書（2006）

伝記。

丸山発言：軽蔑をもって黙殺すると公言します。
きついな～。まあいちいち相手にしてられないんだろうけど。

1933年３月、ヒトラーに反対して演説した
社会民主党のオットー・ウェルス。
度胸あるよな。


『日本人＝〈殻なし卵〉の自我像』
森常治（アメリカ文学批評、比較文学）
講談社現代新書（1977）

文学的雑感。

西洋人の自我は殻つき卵、日本人の自我は殻なし卵。
あんまり説得力はないなあ。

神社は祖先の霊のためのホテルで、
神官はホテル経営者であり、神道とはホテル経営学らしい。
わかりやすい説明だ。

・今日の一言
あれっ、あなた知らないんですか？
Oh, don't you know?
아니, 당신은 정말 모르겠나요?
咦，你不知道吗？