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交流する身体-〈ケア〉を捉えなおす [本(医療問題]

『交流する身体/西村ユミ/NHKブックス/2007』
著者:看護学
評価:病いと看護の現象学・看護する者にとって病気とは何か

メルロ=ポンティと現象学の観点から看護を捉え直す。
患者の苦痛に対したときの看護師の経験や、
看護学生や新人看護師に目を向けて病いの経験を問いなおす。

病いの経験を病む者とケアする人からも求める、
ケアする人とは病いの体験を自分と共有してくれる人。
病いの体験のもう一方の側である。

初対面の患者に出会って数日間が辛いらしい。
相手を知るまでが辛いようだ。

メルロ=ポンティ
他者の身体と私の身体もただ一つの全体をなしただ一つの現象となる。

精神科医木村敏は、
診断をその人との接触において実感する何かを手がかりにしている。
それは患者にあると感じられるものではなく、
治療者自身の感じであり、治療者側に成立する現象という。

ケアは一方が他方に行うものではないが、
2者間の相互作用で成立するものでもない。
病いとケアは同じ出来事の二つの現れ。
どちらから見るかの違いである。

人々とともにある私が
自覚せぬ間にその人々に取っている姿勢こそが問われるという。
直観的な身体知の問題だろうか。
そばにいるだけでも看護になる、というのも身体知ゆえか。

看護師が現場で直観的に感じ取っていることが明らかにされ興味深い。
看護は、普遍的な病気ではなく患者という個別を扱う。
そして時間も有限であり、変わり行く対象が相手である。
刻一刻と変化する中で絶え間ない判断と行動が求められるため、
言葉やデータよりも、
研ぎ澄まされた身体的な感性が必要なのだろう。

『日本の名薬/山崎光夫/文春文庫/2004』
著者:作家、雑誌記者
評価:資料・一覧

風邪薬の改源は孟子より命名した。
抗ヒスタミン剤が入っておらず眠くならないが鼻には効かないらしい。

この本はハングルにも翻訳されたらしい。
韓国では韓方といい、伝統医療が健在である。
韓方はよく効く、すなわちかなり強い薬らしい。

・今日の一言
あなたの病はあなただけのものではない。
Your disease is not only yours.
당신의 병은 당신만의 것이 아니다.
你的病不是你一个人的东西。

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