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詩のこころを読む(岩波ジュニア新書) [本(読書と文章]

『詩のこころを読む』
茨木のり子(詩人)
岩波ジュニア新書(1979)


詩の入門として最適。
感性のない私でも楽しめました

中国では川に棲む蟹は食べない。
戦争のとき死体を食べる蟹がいるらしい。
怖いな。
歴史書を読むと、
死体で川が堰き止まったとかよく聞くけど、
その後は蟹に食われちゃうのか……

照れくさかったりむずがゆくなる詩は
ダメな詩だとのこと。
微妙な洒落っ気を出して、
ちょっと逸らす感じに書くのがいいのかな。

"ひとを愛して愛したことは忘れてしまった"
このフレーズは気に入った。
私はこれをポジティヴな意味に感じた。
本当に愛しているんだなって感じがする。

"わたしは迷うことが好きだ"
これもいいな。
自転車で出掛けて、時間に余裕があるときとか、
わざと知らない道で方向感覚だけを頼りに帰ることがある。
知らない風景に出会って面白く感じるのから。

シュールレアリズムとは、
意識の底にひそんでいるものを取り出してばらまく。
ピカソの絵とかそんなあんな感じかな。
五感よりもより身体運動感覚的な感じを捉えているように思う。

詩は言葉が離陸する瞬間があるらしい。
言葉がその場を離れて、想像の広がりを見せる瞬間があるわけだ。
小説は詩とは文体が違うが、
登場人物が詩のように発言するという技法はよく使われる。
歴史人物の名言などはとても詩的で美しいものが多い。
そういうものを書けたらと思う。

日本には喜怒哀楽の怒の詩が少ないという。
怒の詩というと、どうしても政治的なものだよね。
平塚らいてうの"元始女性は太陽であった"とか、
怒の詩に入るのかなと思う。

『中国幻想小説傑作集』
竹田晃
白水社(1990)


志怪小説から巴金、莫言までの短編集。

昔の小説は現代人が楽しむのは結構難しい感じ。


『2週間で小説を書く!』
清水良典(文芸評論家)
幻冬舎新書(2006)


純文学中心の文章練習。

当然の内容が多くて、感想も出ず。


・今日の一言
中国の蟹は死体を食べる。
Chinese crabs eat corpses.
중국의 게(蟹)는 사체를 먹는다.
中国的螃蟹吃尸体。

タグ:茨木のり子
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