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法哲学入門(講談社学術文庫) [本(法律と犯罪]

『法哲学入門/長尾龍一/講談社学術文庫/2007』
著者:法哲学
評価:多彩で笑える例が多数あり楽しく読める良書

法哲学もいろいろ
規範的法哲学:正義の問題に体系的な解答を与える
理論的法哲学:正義の問題に客観的解答があるか考察する
法理学:正義の問題を留保し実定法の分析に任務を限定する
仮言的規範的法哲学:正義の問題を留保し仮にモデルを提出する
法思想史学:さまざまな正義のモデルを比較検討する
本ごとに自分はこれって名乗って欲しいところだね。

国家とは大きな強盗団
そう答えた人たちに、
アウグスティヌス、
アレクサンダーが問いつめた海賊首領
石川五右衛門
などがいる。

そしてそれが事実なのは、
1801年、英国海事裁判所が、
海賊の根拠地アルジェリアを実行支配を理由に国家として承認したこと。

国家とは領域を持つ武力組織だというのがよくわかる。

精神医学者の岸田秀は、年寄りが昔は良かったというのは
母の子宮への回帰願望だといっているらしい。
あのね、そんなの単に順応力の低下で説明できるけど。
年齢とともに新しいものを取り入れる力が低下すると、
物事が自分の思うようにいかなくなり、
昔は良かったと思うようになるということ。

自分の講義のつまらなさに嫌気がさし喫茶店で休んだ講師。
そこで学生たちと鉢合わせして、まさに以心伝心……

何でも反対解釈で考える法律家
◯◯禁止とあれば、では◯◯はしてはいいのだ、と考えるわけ。
すなわち、法律家とは言葉の意味の範囲に注意するということ。

男子同性愛者の典型は、
弱い父親と強い母親との間で母親に溺愛されて育った末っ子という。
誰だそんなこと言ったの?
基本は遺伝がベースにあるのだが。

良心の命令を体系化したものが自然法。
時代や社会を超えて共通であるという。

自然法の良心の体系を知るには、良心と呼ばれる、
罪悪感、恥、憐れみ、謙遜、憤り、感謝などを知る必要がある。
そして、それらの体系構造を捉えているのは、
私の『感情の進化系統図』
である。
詳しくは私の本やHPを読む必要がある。
私の理論体系は法哲学者にも有益であることがわかる。
やはりもっと広く売れる本が書けなきゃだめだと思う次第。

・今日の一言
法律家は何事も反対解釈で考える。
Attorneys always interpret opposition.
법률가는 무슨 일도 반대 해석으로 생각한다.
法律家什么事都以反对解释考虑。

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