SSブログ

日本とフランス二つの民主主義(光文社新書) [本(哲学思想]

『日本とフランス二つの民主主義』
薬師院仁志(教育社会学、社会学理論)
光文社新書(2006)


平等のための民主主義を知る。必読書。

1848年のフランス二月革命とドイツ三月革命が社会民主主義の原点。
社会民主主義は、マルクス主義より古いのだ。

ドイツの財産税やフランスの富裕税。
株式は所有だけで税金が課される。
日本もそうすべきだな。
フローからストックへ税の重心を変えるべきなのだ。
資産税や相続税を強化すべきなのである。

英仏の教育思想。
フランスでは、子どもの学校での非行で両親が禁固刑になった。
毎年100人ほどが子どもへの教育怠慢で実刑を受けるという。
イギリスでは子どもが万引きするとその母親が有罪になった。
学校の教師にばかり非を押しつける日本とは大きな違いである。
子どもに責任がない以上、その分を親が負うのである。
それが親の役割というものだ。
いかなる問題といえど、誰かが責任を持たねばならない。
日本人は責任ということを知らなすぎる。

フランスの国際連帯税。
航空券への課税し発展途上国支援するという。
国家間の不公平について課税で対応するのは良いアイディアだ。
特に労働ダンピング課税というのを考えるべきと思う。
不当な労働条件で労働者を酷使する会社の製品は、
不公正な競争と認定して課税するのである。
特に欧米の政府は、
日本からの輸入品に労働ダンピング税をかけるべきだろう。
結局はこれが日本のためになるのである。

フランスでは、期間労働者を継続で雇うと正規より高くつく。
賃金節約としては成立しないのだ。
日本もそのように法律を整備すべき。
低賃金労働者として期間労働者を用いるのは社会悪である。

フランスは、若年失業率が高く、経済成長率も低いが、
貧困者の比率は低く、出生率は高い。
世界の貧困率ワースト5は、
メキシコ20.3
アメリカ17.1
トルコ15.9
アイルランド15.4
日本15.3
である。日本貧困率が意外に高いのだ。

タグ:薬師院仁志
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。