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民族という名の宗教(岩波新書) [本(哲学思想]

『民族という名の宗教』
なだいなだ(精神科医、作家)
岩波新書(1992)


対話体でわかりやすい。
集団の発展から見る人類史。
著者は非武装中立の反戦主義者。

著者の信念。
世の中に驚くことは一つもなく、
たいていのことは起こるべくして起こる、奇跡はない。

同感だ。こういう感覚の人は世の中にいないのかと思っていた。

帝国規模の集団には、まとめるための世界宗教が必要だ。
キリスト教、イスラム教、仏教、儒教である。
そして社会主義もそれに加わる。

『永遠平和のために』
カント(哲学者)
岩波文庫(1985)


小さな本。現代にも通じる思想。

1795年のフランス-プロイセンのバーゼル条約に対する不信
そこから生まれた永遠平和の条件とは?

各国における共和制の確立
自由な諸国家の連合制度
普遍的な友好権の確立
の3つということ

一つの世界王国は無政府状態になるので、
理想は一国の共和的体制に似た世界共和国であるが、
それの消極的な代替物としての諸国家の国際連合がよいらしい。

・今日の一言
世の中に驚くことは一つもない。
There is no surprising thing in this world.
세상에 놀라는 것은 하나도 없다.
这世上一个都没有惊人的事情。

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