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[特集]韓国人を知る7冊 [本(韓国事情]

アフィリエイトをはじめた。
本のタイトルをクリックすると、
別ウインドウが開きアマゾンのページが出るようになっている。
既に買ってくださった方がいて、
ちゃんと機能していることが判明、ほっとした。

たまには人に買わせても後悔しない本を紹介しようと思う。
私は資料収集のため本をたくさん読んでいるので、
十分に資料が収集されたジャンルについて、
[特集]○○○とタイトルして、良書を紹介していくこととする。
というわけで今回は、

[特集]韓国人を知る7冊

韓国というと、今や「嫌韓」本というジャンルができる時代。
では、それで韓国人を理解できるかというというと不可能。

もともと日本の「嫌韓」本は韓国の「反日」本のアンチテーゼで、
独立したものではない。
日本に原爆を落とす小説や、
日本の悪口を並べた「日本はない」のような韓国の「反日」本で、
日本が正しく理解できるはずもないのと同様、
日本の「嫌韓」本でも韓国人の理解は到底不可能である。

韓国の「反日」本は、なぜ生まれたのか?
それは植民地支配に由来する。
植民地支配は韓民族の誇りを大いに傷つけるもので、
民族の誇りを奪うものであった。
韓民族とはそんなにも劣ったものであったのかと。

誇りを回復するため、さまざまな本が出た。
李圭泰氏のように韓国の歴史や民俗を研究することで、
韓民族の独自性を取り出した良書も多かったが、
経済発展により、日本の後ろ姿が見えるようになると、
手っ取り早く日本を下げることで憂さを晴らす本が広まった。
"日本にやられたのはまぐれだ"と、
納得させてくれるのが「反日」本なのである。

それに対して、日本の「嫌韓」本も民族の誇りに関係する。
バブルの崩壊とともに、日本とは何かという問い直しが行われた。
その中で手っ取り早く韓国を下げることで憂さを晴らす本が広まった。
"韓国よりましだ"と思って喜ぶ、それが「嫌韓」本なのである。
はっきり言うと、「嫌韓」本は「反日」本の模倣なのである。
どちらも相互理解には役立たない。

では両国を比較する本はどうか? 有名どころで呉善花氏は?

ところが、呉善花氏もどうもおかしい。
呉善花氏は韓国人だったのに韓国についてあまりよく知らないのだ。
というより、呉善花氏は韓国に興味があまりないのだろう。

逆に、日本に対する熱意は凄い。
日本教徒と称し日本にのめり込み、ついには帰化したように、
日本についてとても詳しい。
呉善花氏の日本分析はかなり面白く、優れた点も多いのだ。

ところが韓国については実に表面的だ。
考えてみれば、呉善花氏のデビュー作である『スカートの風』は、
韓国人の話でもあるが日本の話でもある。
既にこの時点で目が韓国になかったのである。
そのため李圭泰氏などの、
韓国の社会、民俗、歴史を研究した良書を全く調べようとしない。
日本の社会、民俗、歴史の研究書は調べるのに、
韓国については自分の体験ばかり述べるのである。

ここに真に韓国人を理解するための7冊を挙げる。
最初の3冊は日本についての記述が変だが、それは笑って読み飛ばそう。

『韓国人の情緒構造/李圭泰/新潮選書/1995』
著者:民俗学に詳しい朝鮮日報論説委員

韓国人の感性がよくわかる。
日本人との類似の多さに注目して欲しい。
著者はもっぱら西洋と対比して韓国人の特徴を見いだすのだが、
それが多く日本人にもあてはまるものばかりなのである。

『韓国人の心の構造-暮らしと民俗に探る/李圭泰/角川選書/1986』
著者:民俗学に詳しい朝鮮日報論説委員

身の回りの物から韓国人を知る。
日韓の微妙な違いが面白い。

『なぜ韓国人はすぐケンカ腰になるのか/崔俊植/KKベストセラーズ/2000』
著者:宗教学者

タイトルに騙されてはいけない。
これは学問的観点から書かれた本当に良い本である。
韓国人の心性の土台であるアニミズムから韓国人を読み解いている。

東アジアではアニミズムの影響が大きい。
中国では道教、韓国では巫堂、日本では神道に結びつく。
儒教、仏教、武士道といった、学問的な思想よりも、
アニミズムこそが精神面に影響を大きく残しているのだ。

『箸とチョッカラク-ことばと文化の日韓比較/任栄哲・井出里咲子/大修館書店-ドルフィン・ブックス/2004』
著者:社会言語学者

言語を科学的データから比較する。
特に日韓の違いに重点が置かれており、
心的な距離感の違いが面白い。
韓国人は濃密で密接な人間関係を持っているのだ。

『朝鮮語のすすめ/渡辺吉鎔+鈴木孝夫/講談社現代新書/1981』
著者:現代朝鮮語学者と言語社会学者

日本語との比較で日本人と韓国人の違いと類似がわかる
日本人論や韓国人論で言葉をどう分析するべきかもわかる。
     
『韓国の昭和を歩く/鄭銀淑/祥伝社/2005』
著者:翻訳、観光経営学

植民地時代の韓国の建物を客観的にめぐる良書。
この著者は、かなり信頼が置けるようだ。
さまざまなテーマについて、資料を鵜呑みにせず、
実際の体験者に問いかける姿勢がある。
韓国/北朝鮮関係では注目の著者である。

最後に笑いを一つおまけ。
『韓国の「変」-コリアン笑いのツボ82連発/高月靖+ゴーシュ,編/バジリコ/2003』
著者:フリーライター

写真で笑う韓国の変なもの。
とにかく抱腹絶倒。遠慮なく笑ってください。
日本の変なものと比べると面白いかも。
韓国人は関西人に似ている!

・今日の一言
東アジアではアニミズムの影響が大きい。
Animism has great influence in East Asia.(△)
동아시아에서는 애니미즘의 영향이 크다.(△)
万物有灵论在东方亚洲影响得很大。(△)


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