SSブログ

民話で知る韓国 [本(韓国事情]

『民話で知る韓国』
ちょん・ひょんしる(日本文学、言語学、夫が日本人)
生活人新書(2006)


日韓の民話比較。心の在り方の違いが面白い良書。

ポップリ・ヨンガムというこぶとり爺さんに似た話。
ところが、こぶとり爺さんでは鬼が踊るが、
ポップリ・ヨンガムではお爺さんが歌う。
そして、こぶが取れるだけでなく、
金銀までもらって帰ってしまう。
陽気だね。
中国の魏書には朝鮮の人はよく歌舞飲食すとある。
ずっと昔からそうなのだ。

SBSソウル放送の、
真実ゲームというテレビを毎週見ている。
驚くべきことは、出てくる一般人。
老若男女全員が、歌いまくり踊りまくるのだ。
歌舞飲食の伝統は今も続いている。

『「ふろしき」で読む日韓文化』
李御寧(文化論)
学生社(2004)


キーワードで連想を楽しむ。

日本の包み文化と奥の美学。
しかし、この包むことで
外国人に誤解を招いているという。


『つきあいきれない韓国人』
渡部昌平(大使館書記官、労働省、保育士)
中公新書ラクレ(2006)


淡々とした体験談。

韓国の教育では、協調性を重視しない。
子どもの自然性なくてしまうからという。
人は自然であるべき、
"自然そのまま"というのが韓国人のキーワード。
韓国人は、議論好きだが論理的ではない。
情と声の大きさで勝負になる。
だから韓国人との議論では、
論理は必要がない。
負けないように反論し、平行線のままで放っておいてよいという。

『韓国・歴史と詩の旅』
金思燁(朝鮮文学)
明石書店(2000)


詩とエッセーの旅


『神話・宗教・巫俗』
崔吉城(人類学)
風響社(1999)


日韓比較文化論文集。


『韓国人-その意識構造』
尹泰林(心理学、精神分析学)
高麗書林(1975)


韓国人の心理、特に欠点を知る良書。

事大思想や党派性は両班特権階層のみ。
儒教の影響は上流階級にしか関係しなかった。
韓国人は感情が無表情と言われるそうだ。
すなわち、ウリとナムの違いが甚だしいのだ。
ナムには表情を見せない。
フランス人宣教師の記録。
韓国語とドラビダ語の語彙に
発音や語源に類似が多い。
日本語に似るという人もいたから当然か。
韓国語の特徴。
抽象名詞が少ない
感情を表現する言葉が豊富
理性的推理的思考を表現する言葉が少ない
実際、韓国語は"知る"と"わかる"すら区別しない。
どちらも(알다)アルダですませてしまう。
ボルテールの言葉
中国人は討論しても古典さえ引用すればみな賛成する
古典は誰も否定できない言葉のため、面子が立つからである。

『韓国人の社会的性格』
崔在錫(社会学)
学生社(1977)


韓国人思考を知る良書。

男尊女卑。
女は三日殴らないと狐になる
このことわざは、ちょっとひどいと思う。
身分秩序を緩和するのが甘え(オリクァン)。
それをうまく如才なく発揮するのがヌンチ。
民主的な父母に教育された学生は
ヌンチが発達していないという。

『韓国社会の文化人類学』
杉山晃一(文化人類学)
弘文堂(1990)


社会と心理がわかる良書。ただし論文集。

韓国人の主要な特徴。
自己主張と激情
父系親族集団の発達
序列意識の強さ
法政方面の高学歴志向
造形芸術の素朴自然主義

中国は説得主義の国、納得しないと行動しない。
日韓のように上司が命令したら動くということはない。
中国人は、人間は所詮同じと思っている。
韓国人は巻き込まれるのを恐れず弱いものをかばう。
日中のように危険回避して見捨てることはない。
怖い物知らずで感じたことをすぐ口にするからそうなるわけ。

韓国の商店街には商店会がない。
通りの向かいの店の主人の名も知らないという。
ウリ・トンネの言葉はあっても地域住民の団体性が弱い。

外国に移住した日本人と韓国人を比べてみよう。
韓国人は、その国にも韓国人の集団を作り文化を守るが、
日本人は、その国にとけ込んでその文化を受け入れる。
韓国人は、血縁集団主義なので先祖からの文化を守り、
日本人は、地域集団主義なのでその土地の文化に従うのだ。

『韓国の歴史像』
李佑成(歴史学)
平凡社選書(1987)


乱世の学者の生き方。

朝鮮では、あらゆる物資がその産地でそのまま消費されてしまうという。
田園的な世界が広がるが、商業が発達しなかった。
隔離された別世界として存在したのだ。

『科学百話-文化遺産にみる朝鮮の知恵』
孫済河(科学技術史)
啓明書房(1992)


韓国の自慢話。

世界最古の印刷物と金属活字。
文の国らしい特徴だ。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。