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ジャーナリズムの思想(岩波新書) [本(日本の問題]

『ジャーナリズムの思想』
原寿雄(ジャーナリスト)
岩波新書(1997)


報道の在り方を考える

民法連の放送基準に
科学を否定するものは取り上げないとあるらしい。
オカルトやら奇妙な人がいっぱい出ていて
守られてませんね。
サリン事件被害者の河野義行氏の言葉
マスコミは間違えるのも謝罪に来るのもみんな一緒
こんなことまで日本人は横並び。
読売新聞は1931年27万部、
1944年191万部。戦争で発展した。
読売新聞だけ挙げるとはさすが岩波。
新聞とは戦争で延びたセンセーショナルな組織なのだ。

メディアの問題は倫理でなく論理だろう。
掘り下げる力が弱く、真実を取り出せないのだ。
5つの視点、現在、過去、比較、構造、未来の方向に
掘り下げる思考力があれば良いものになると思うのだが。
竹島の問題なら、竹島の現状報告し、歴史変遷を追い、
他国の紛争と比較し、お互いの政府の意思決定の仕組みを調べ、
選択肢ごとの未来予想を複数提示する。

時空間的に拡がりのある記事を描いてこそ、
読者が真実を見出すための記事となるだろう。

『NHK-問われる公共放送』
松田浩(放送評論家)
岩波新書(2005)


どうすれば権力から独立できるかの考察。

02年の信頼度調査:NHK79.2%、新聞社63.2%、
裁判所58.3%、民放37.4%、
政府28.4%、出版社23.3%
それでも信頼されているらしい。
NHKへの政府介入ルートは3つ。
予算に国会承認が必要、経営委員の任命権は内閣総理大臣が持つ、
政府は放送関連の法律提案権を持っていること。
いかにして独立するか?


『テレビのからくり』
小田桐誠(フリージャーナリスト)
文春新書(2004)


テレビの裏話。番組誕生秘話など

2003年の一人当たりテレビ視聴時間は、
50歳以上男は5:15時間、女は6:04時間。
年輩になると一日中テレビ漬けだ。
視聴率の測定器が取り付けられると、
芸能プロダクションから粗品と
赤丸付きスケジュールが届いたり、
電話で何度も見るように念押しされるという。
バレバレらしい。


『テレビの嘘を見破る』
今野勉(演出・脚本家)
新潮新書(2004)


NHKの禁断の王国ムスタンの
問題とは何か考察

ドキュメントのあり方を考察したもの。
主旨が正しければ、
細部は演出してあっても
ドキュメンタリーに相当するらしい。


『テレビ報道の正しい見方』
草野厚(政治学、日本外交論、政策過程論)
PHP新書(2000)


テレビ報道を比較する。

筑紫哲也は片寄っているそうな。
私はテレビをあまり見ないのでよく知らない。
ニュースステーションは、
争点は双方の意見を紹介して多面的だそうだ。

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