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「歳時記」の真実(文春新書) [本(日本文化]

『「歳時記」の真実』
石寒太(俳句教室講師)
文春新書(2000)


歳時記は俳句の歳時記を指す
正月風景に凧揚げ
男の子の正月の遊びは、独楽と凧、
女の子は羽子つき、と決まっていた

関東では凧揚げ、関西ではいかのぼり

桜は田の神の出現を意味する
鯛は、俗にお目出たいときに出される縁起ものの魚で、
年中いつ食べてもうまい魚で、旬がない
桜の季節が鯛の旬なので、桜鯛
ブランコはもともと女性の遊び
目には青葉 山ほととぎす 初松魚。山口素堂
五月晴れは五月ではない。旧暦。梅雨の晴れ間のこと
閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声。松尾芭蕉

十返舎一九。死ぬ前に花火を胴に巻き付けていた。火葬場で花火が打ち上がる
今までは 人のことじやと思ひした 俺が死ぬとは こいつあたまらん。
十返舎一九

仏法僧の鳴き声はゲェーゲゲゲ、ブッポウソウと鳴くのは木葉木菟
柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺。実際には東大寺の鐘で思いついた
雁には離婚というものがない
蓑虫のメスは一生を袋の中で過ごす
蓑虫はちちよちちよと鳴く
小春は温暖の冬の日
風花。晴れた冬の日に風にのっ雪がひらひらと舞ってくる現象
なずな、ペンペン草

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度2/5

十返舎一九が面白すぎる。自分の死もネタなのか……

・今日の一言(本文より)
室町以前は、紙や布の簡素な雛人形で、祭りのあとは、身代わりとして、女の子の災いを負って、川や海に流されました。
무로마치시대(室町時代) 이전에는 종이나 천으로 만든 간소한 히나인형(雛人形)을 사용했고, 축제 후에는 여자아이의 재난을 대신 업고 강이나 바다에 흘려보냈습니다.
室町时代之前是用纸和布做成简朴的偶人,祭祀之后它作为替身背负女孩子的灾难被冲到大海或河川。
Before the Muromachi period hina dolls were simply made of paper or cloth and after the festival they were washed down the river taking the girl's misfortunes away for her.

タグ:石寒太
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