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モンゴルと大明帝国(講談社学術文庫) [本(東洋史]

『モンゴルと大明帝国』
愛宕松男(東洋史学)
講談社学術文庫(1998)


チンギス・カーン、滅国四十
郷村自衛団から義軍そして漢人世侯に
アラブ人に蒲姓が多い、Abuの音写

鎌倉幕府は元朝国書の
「兵を用いるにいたるは、それ孰か好む所ならん」
を非礼とし拒絶

元朝の勅令は俗語で書かれていた
県の総数は漢代以来約1200前後を上下
元の税制:江北に租庸調・江南に両税法
紙幣である中統鈔の成功

好投拝戸:自発的に投降した者
不投拝戸:やむをえず投降した者
強い差別あり

元朝もっとも賢と称された仁宗

白蓮教主韓山童、韓林児の反乱、紅巾の賊
紅巾軍は内モンゴルから高麗まで逃げて流賊化
白蓮教は東晋の慧遠の白蓮社より

六人兄弟の朱元璋、長兄が死去、
五人は離散して生涯再会することがなかった
朱元璋の建国の功臣二十四人の大半は地主や地方有力者
丈量と編審
魚鱗図冊、賦役黄冊、里甲制
明治の教育勅語の原型は朱元璋の六諭

皇帝と政務を処理するとき大臣は漢唐では椅子に、
宋では立って、明ではひざまずく

スマトラより西が西洋
鄭和がキリンを連れて帰る

永楽帝の身長はどちらかといえば寧ろ低い方。
髭は多からず少なからず、
ただ顎より垂れたる二三百根の髯は甚だ長く伸び、
腹の上へ来て溜って、三四個の渦を巻く。

朝貢貿易はもとでの五六倍の利益
足利時代に地獄の沙汰も金次第ということわざが生まれる
太祖は宦官を政治に介入させず
仁宗洪煕帝は期待されるも体が弱く急死
宣宗宣徳帝は評判の名君
鄧茂七の乱、鉱賊、数十万に
孝宗は明朝中興の英主
武宗と陽明学

真倭は二三にして、偽倭は七八なり
日本は銅銭を欲しがり中国は銀貨を欲しがった
世宗は革新に燃えたがさしたる治績なし
穆宗は北辺に平和をもたらす
神宗と名宰相張居正の財政再建

太祖ヌルハチは大砲砲弾の破片による傷がもとで生命を失った
銀経済の普及、一条鞭法、客商、土商、坐賈
第二回目の中国ルネッサンス、一回目は宋代
李卓吾、イスラム教徒、陽明学左派
技術的なものへの関心は陽明学によって開かれた
魏忠賢、九千歳
ヌルハチは女真人の間で文殊菩薩の化身と信じられた。満州は文殊より
熊廷弼と袁崇煥が女真を防ぐ
牛金星が李巌を殺す

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

五代の遼から解説している。
経済政策に詳しい。
王陽明は新中国でも評判が悪いらしい。
日本では人気なのに、国民性の違いかな。

・今日の一言(本文より、王陽明)
聖人之道,吾性自足,向之求理於事物者誤也。
聖人の道は、わが心のうちに完全にそなわっている。これまで理を事々物物に求めてきたのは誤りであった。
성인의 도리는 나의 본성만으로 충분하며, 이전에 사물에서 이치를 구한 것은 잘못이라는 것을 비로소 알았다.
Everything needed on the path to become a sage was inside of me. It was wrong to search for the truth in everything outside like I did until now.

タグ:愛宕松男
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