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般若心経講義(角川文庫) [本(仏教]

『般若心経講義』
高神覚昇(真言宗)
角川文庫(1952)


文は一紙に欠け、行は則ち十四、
謂うべし、簡にして要、約にして深し。
弘法大師

真理への眼が開けたものにとっては、
この世界につまらぬものは一つとして存在していない

時間的に見れば万物流転、
空間的に見れば相対依存、
この二つの原理は、実に疑うことのできない、
宇宙の真理

寸陰を惜しみ、分陰を惜しみ、
生の限りなき尊さを味わうものにして、
はじめていつ死んでもかまわない、
という貴い体験が生まれる

生るれば必ず死あり。
死をもし欲せずんば、生まれざらんには如かじ。
山上憶良

智慧の三種:聞慧、思慧、修慧
成功の秘訣は運、鈍、根

スピノーザの永遠の相において人生を眺める
キリストの心こそ菩薩である

人は長生きせんと思えば、嘘をいうべからず。
嘘は心をつかいて、少しの事にも心を労せり。
人は心気だに労せざれば、命ながき事、疑うべからず。
無窓国師

浜までは 海女も蓑きる 時雨かな。播州瓢水翁

サンスクリットで書かれた『般若心経』の原本
日本の法隆寺に写本が残っているのみ
西暦609年に中国から伝来

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度4/5

"色即是空と見れば大智を成じ、空即是色と見れば大悲を成ず"
これは順序に意味があるのかな?

すべての存在はそれ自体を持たず
時間の中でのみ存在することを知れば真の智慧を得る。
時間の中でのみ我々が存在するという
はかなさを知れば慈悲が生まれる。

あらゆる存在は前後の時間に支えられて存在し、
ある瞬間には何物も存在しない。

真の智慧とは、すべての存在に、過去と未来を観ること。
今の見えるもののみを観るのは真の智慧ではない。
それがなぜ生じどうなっていくかを観るのが智慧である。

そしてすべてが流れ去る存在であることを知ると、
その瞬間瞬間の大切さを知り、慈悲を持って接することができるのだ。

・今日の一言(本文より、聖書)
Unless a grain of wheat falls into the earth and dies, it remains by itself alone. But if it dies, it bears much fruit.
一粒の麦、地におちて死なずば、ただ一つにて終わらん。死なば多くの実を生ずべし。
밀알이 땅에 떨어져 죽지 않으면 한 알 그대로 있지만, 죽으면 많은 열매를 맺는 법이다.
若非一粒麦子落在地里死了,那仍旧是一粒。若是死了,就結出許多子粒來。

タグ:高神覚昇
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