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いけばな:知性で愛でる日本の美(新潮新書) [本(日本文化]

『いけばな:知性で愛でる日本の美』
笹岡隆甫(華道家)
新潮新書(2011)


いけばなは、
気の向くままフリーハンドで描く絵というよりも、
設計図に従ってパーツを組み合わせるプラモデル

主要な花枝の長さは
1:ルート2の比率になるようにととのえる

細長い花器ならその二倍の高さが目安
いけばなの美はくずしの美
フラワーアレンジメントは足し算で最高の瞬間を演出
花の命の移ろいを最後まで見届けるのが、いけばな
ほ乳類で花に興味を持つのは人間だけ

いけばなの三大流派:池坊、草月流、小原流
池坊:立花、豪華な型、六角堂頂法寺の住職が家元
未生流:生花、シンプルな型
草月流:創作的な自由花、オブジェのような造形いけばな
小原流:西洋の園芸植物を使い器に盛るようにいける盛花

東が左京で西が右京。天皇が南面しての左右
障子は向かって右が手前、左が奥

黄金比と白銀比。1.618と1.414
剣山、込み藁、配り木のような花を固定する道具が花留
睡蓮と蓮は別物

藤の切り花をいけるときには、
花器にはった水の中に少量の日本酒を加えます。

燃焼法。
切り口を火で真っ黒になるまで焼き、
すかさず深水に浸けると勢い良く水があがる

茶園をヨシズやワラで覆って日光を遮ると茶の甘みが増す
舞台芸術のいけばなパフォーマンス

☆☆☆☆☆
難易度1/5 推薦度4/5

わかりやすく、面白い。お勧め。

・今日の一言(本文より)
香炉に限らず、盆栽の鉢や食器などでも脚が三本ついているものは、一本脚を客に向けて置くのが正解です。
향로만이 아니라 분재의 화분이나 식기 등 다리가 3개 붙어 있는 물건은 다리 한 개를 손님을 향해서 놓는 것이 정답입니다.
不只是香炉,盆景或餐具等有三脚的东西,把一只脚的方向朝着客人放是正式的礼仪。
It is good manners for not only incense burners but bonsai pots or any other tablewares with three legs to have one leg turned towards the guest.

タグ:笹岡隆甫
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